【国語実力テスト対策】漢字の成り立ち判別法

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こんにちは。maru塾の原谷です。

長かった夏休みも、もうすぐ終了しますね。
中学生の皆さんは、2学期始めに実力テストを控えていることと思います。

そこで今回は、実力テストでよく出題される、「漢字の成り立ち」の判別法を、サクッとおさらいしていきましょう。

まず初めに。漢字の成り立ちには、4種類が存在します。

①象形文字…生き物やモノの形を、そのまま漢字にしたもの。
例)鳥、犬、人、日、火、木など

②指示文字…形のない事柄に、記号としての漢字を与えたもの。
例)上、下、本、天、末など

③形声文字…意味を表す部分と、音を表す部分が組み合わさったもの。
例)紙、晴、味、校など

④会意文字…意味を表す部分が、2つ以上組み合わさって新しい意味になったもの。
例)法、岩、休、量など

この4つの成り立ちのうち、どれにあたるか判別しなさい、という問題が、実力テストなどではよく出されますよね。みなさん、うまく判別できますか?

うまく判別できないよ~、という人に、アドバイス!

この成り立ちの判別には、コツ、といいますか、判別の手順があります。
これからお話しする手順に沿って行けば、必ず判別できますので、必ず最後まで読んでくださいね。

◆手順① ~象形文字かどうか~
象形文字は、生き物やモノの形がそのまま漢字になった、シンプルな漢字です。
したがって、”へん”や”つくり”といった部位に分かれない、小学校低学年で習った漢字が多いです。
例)鳥、犬、人、木など
まずは、象形文字かどうか、判別することから始めましょう。
象形文字出なかったら、次の手順に進みます。

◆手順② ~指示文字かどうか~
指示文字は、形のない事柄に、記号としての漢字を与えた、シンプルな漢字です。
方向や位置、数を示すものが多く、これも”へん”や”つくり”といった部位に分かれない、小学校低学年で習った漢字が多いです。
例)上、下、本、天、末など

ここまでの判別で、シンプルな漢字であれば、象形文字か、指示文字に分かれているはず。
もしそうではない場合、”へん”や”つくり”を持つ、複数の部位の組み合わせでできた漢字になっている、ということです。
ここからが、難しいですよね。形声文字か、会意文字か。
その判別をどのようにしたらよいのか、ここからが重要です。

◆手順③ ~形声文字かどうか~
形声文字か会意文字かを判別する場合、その手順は必ず「形成文字かどうか」から始まり、「そうでなければ会意文字」となります。
なぜならば。
「会意文字かどうかを判別するのは難しい」が、「形声文字かどうかを判別するのは容易」だからです。実際にやってみましょう。

例えば、紙(かみ・シ)という漢字。
音読みは「シ」ですね。
この漢字がもつ部位に、同じ「シ」という音読みを持つ漢字はありますか?
そう、氏(シ)がありますね。この場合、形声文字と判別することができます。

このように、漢字全体の音読みと同じ読みの部位を持つ場合、形声文字と判別することができるのです。
例)晴(青・セイ)、味(未・ミ)、校(交・コウ)

◆手順④ ~その他は会意文字~
手順①~③のいずれにも当てはまらなかった場合、会意文字ということになります。
真っ先に会意文字かどうか(意味の組み合わせ)を考えようとする人もいますが、あまりお勧めできません。
なぜならば、会意文字は、数千年前、その漢字を作った人の考え方が基となっているため、現代の私たちには想像もつかない組み合わせが多くみられるからです。
したがって、象形文字でも指示文字でも形声文字でもないなら、会意文字だ!と、消去法的に考えるのが得策、ということですね。

いかがでしたか?これで、漢字の成り立ちの判別は、バッチリですね?
ただし、この判別を完璧にするためには、漢字の読みも完璧にしておく必要がありますので、常日頃漢字の読み書きには積極的に取り組むことをオススメします。
8月22日 14:13

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