問題集で1つ、気になる問題があったので、紹介します。
宿題を放り出して、みんなが( )と元気よく僕らの部屋に集まってきた。
(八束澄子「僕らの山の学校」を一部改訂)
この( )に当てはまる言葉をつぎから選んでください。
1、ずるずる 2、ふらふら 3、うろうろ 4、どやどや
分かりましたか?
答えは、4のどやどや、です。
「集まってきた」という述語や「元気よく」という表現に注目すれば、そう難しい問題ではありません。
ですが、時々間違える子も。
なぜだか分かりますか?
そう、こういう擬態語を聞いて、イメージできない子が多いのです。
擬態語の語彙が足りない、ともいえます。
もう一つ例を書きましょう。
「雨がザーザー降っている」
「雪がしんしん降っている」
擬態語の語彙が少ない子からは、こういう質問が来たりします。
「雨はザーザーって音が聞こえるけれど、雪の音は聞こえないよ?」
擬音語(擬声語)は、具体的な音が聞こえるのでイメージしやすい。
しかし、擬態語は音がないのでイメージしにくいのです。
「ぎりぎり崖の上を行く」と書いても、ぎりぎりという音が聞こえる訳ではありません。
「ふらふらしたって良いじゃないか」と書いても、ふらふらという音が聞こえる訳ではありません。
擬態語は、案外難しいのです。
足音が聞こえるのは、アニメのドラえもんくらいしかいません。
擬態語の語彙を意図的に増やさないと、対応できません。
意外かもしれませんが、意識して擬態語の語彙を増やしていきましょう。
【国語】擬態語の語彙を増やさないといけません

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