こんにちは、児玉です。
昨日、生徒の予備用として教室に置いてあるシャープペンシル4本のうち3本が使用不能になる事案が発生しました。
おそらくは、一度に3本がダメになったのではなく、使えなくなったものが1本、また1本と筆立に戻されていった結果でしょう。
シャープペンシル本体はというと、1本100円前後のリーズナブルなものですが、割と有名な文具メーカーのものですので、それほど粗悪なものではないはずです。
なのに、立て続けに3本も故障するとは………
しかも、詰まった芯を除去しても、新しい芯が繰り出されてこない。
原因は、替芯にありました。
これまた予備に置いておいた老舗メーカーの替芯が無くなったので、慌てて100均で調達した芯の強度に問題がありました。
この弱い芯が機構内部で粉々になり、精密な部分を変形させた結果、修理不能になっていたのでした。
さて、題名からも私が何を言いたいか、だいたいお分かりでしょう。
「テストでは、シャープペンシルを使うな」
それはさすがに極端ですので、「使うな」とは言わないです。
今は、常に尖った芯先で書けるもの、芯が折れにくいように工夫されたもの、握り易いグリップになっているものなど、とても使いやすく便利になったシャープペンシルがたくさん出回っていますから、各自が一番使い易いものを使えば良いだけです。
ただし、上の例が示すように、いくら本体が精巧なシャープペンシルであって、替芯が粗悪品だと試験中にロスタイムが発生してしまいますから、替芯も含めて、試験で使う筆記用具は、信頼性の高いものを使いましょう。
以下、あくまで個人の感想です。
生徒からの質問に対して、紙に書いて解説するとき、私が最も書き易いと思う筆記用具は、鉛筆です。
筆記しながらの解説には、ボールペンも万年筆もサインペンも使いますが、一番書きやすいのは鉛筆です。
シャープペンシルを使うことは、皆無に近いです。
これには、自分の筆圧の高さから、シャープペンシルだと芯をボキボキ折ってしまうという理由もあるのですが。
また、鉛筆はすぐに芯が丸くなるので、しょっちゅう芯を削る必要があるため、入試などを少ない本数の鉛筆だけで戦うのは厳しいですが、50分の試験なら、半ダース(6本)もあれば大丈夫ではないでしょうか。
それに、金沢市内のある私立高校の入試要項には、持参する物(鉛筆・消しゴム・定規)とハッキリと書いてあります。
別の高校では、筆記用具とだけ書いてありますので、先の高校は、もしかしたらシャープペンシルは禁止なのかもしれません。
中学校の先生の中にも、入試などの大事な試験では、シャープペンシルだけではなく、鉛筆も数本持って行けとアドバイスをされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、結論。
鉛筆は良いですぞ。
特に高級な鉛筆の書き心地は癖になるくらい良く、芯も減りにくい。
入試には6本の常用えんぴつと、予備として高信頼性のシャープペンシルと替芯を。
もちろん、きれいに消えるイレイサー(2個)と良く切れる鉛筆削をセットに。
できれば、コンパスも定規も製図用が望ましい。
以上、鉛筆推しの独り言でした。
それではまた。
(注)
高級鉛筆と言っても、三菱鉛筆ユニとかトンボ鉛筆MONOで十分です。
国産の鉛筆より僅かに握りが細い気がしますが、ステッドラーのマルス・ルモグラフも良いです。
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