やってはいけない勉強法「○を喜ぶ、×を悲しむ」

親御さん向けの教育関連本。

本屋さんに多くありますね。

そのなかでひときわ目を引くのが「褒め方本」だと思います。





「叱るより褒めましょう」

「お子さんの間違いばかり指摘するのではなく、出来たことを褒めましょう」

「叱りたくなる気持ちをぐっとこらえ、深呼吸してから褒めるポイントを考えましょう」

このようなことが書いてありますよね?

3つのうちの1つくらいは見たこと聞いたことがあるかと思います。





こういう本の出現により、以下のことが「悪」と認識されるようになりました。





テストで正解した問題はスルー。

間違えた問題を目ざとく見つけ、そこを責める。





例えば数学のテスト。

計算問題を全問正解したことはスルー。

でも、関数の問題で少し難しい問題を間違えた点を見つけ、「もっと難しい問題にも取り組まないと」と追及する。

こんなところでしょうか。





これを「悪」と認識するのは、間違えてはいません。

が、これを更に偏った認識をして、このように考える方がいます。





計算問題を全問正解をとにかく褒め称える。

少し難しい関数の問題を落としたことに関しては完全スルー。

「そんな難しい問題、解けなくてもいいよ」

「計算問題全問正解が素晴らしい、よっ、計算王!」

これも、ダメです。





まず、×をしっかり直視させてください。





ちょっと考えていただきたい。

どうすれば点数が上がるか?

私は、こう思います。

「×を〇に変えればいい」と。

間違えたところが正解になれば、点数は上がりますよね?





悲しみすぎて、責めたり叱ったりしてはダメです。

が、スルーしてもダメです。

一緒に直視し、解けるようになるため必ず復習しよう、と励ますことが必要なのです。

×は将来の〇です。

×は未来の得点源なのです。





あと、〇を喜びすぎてもダメです。

もちろん、計算問題を全問正解したことに対し、褒めることはOKです。

が、一回褒めたらそこで終了。

次の話題に移りましょう。

それこそ、×の問題を一緒に見直そうなど声を掛ける方が良いです。





95点の答案用紙。

親御さんは嬉しいかと思います。

「素晴らしい!今日は勉強もうやらなくてもいいわ!好きなだけゲームしてもいいわよ!!」

とか言っちゃうかもしれません。

が、それはダメです。

お子さんは、あと5点伸びる可能性を秘めています。

その5点を伸ばすような声掛けをしなければいけないのです。

まだ5点伸びると信じ、褒めすぎず叱り過ぎず、可能性を追求するのです。





今、塾では「7月テスト」を行っています。

点数の良し悪しで一喜一憂してはいけません。

何が出来ていて、何が出来なかったか。

それを塾の講師や親御さんと一緒に分析し、この夏期学習の指針にする。

その果てに点数アップがあります。





×から目を背けないように。

○を喜びすぎないように。

そして、夏期講習最後の8月テストで良いスコアを取ること1点に集中し、この夏を頑張り抜きましょう!!

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