令和の入試で求められることとは? ~勉強は苦行ではない~

先月行われた「全国統一小学生テスト」の問題の1つ。

こんな問題が出ました。





21+13+12+18+17+9





大したことない、足し算の問題です。

受験生の多くは、21+13を筆算で計算し、その答えである34を12と足して筆算し、そのまた答えである46を18と足し算し、ああ面倒くさいなー、とか思いながらどんどん筆算していたかと思います。

ああ面倒くさいなー。

ああ大変だなぁ。

まぁでも、勉強って大変で苦しいものだから仕方ないよね。

そう思いながら筆算で解いた子が多いことでしょう。





でも、この式、よーく見てください

1つ目の数字の21と、最後の数字の9を足すと、30になるのです。

2つ目の13と、最後から2番目の17も、足すと30になる。

真ん中の2つの数字も、足してみたら何と30になる。

ということは、30が3セットできるから、答えは90じゃん!

と面倒な筆算をせずに暗算で簡単に解けるのです。





こういう面倒くさそうな計算問題。

これを見て、生徒は以下の3つのリアクションを取ります。

①面倒くさそう、だからやらない

②面倒くさそう、だから頑張る

③面倒くさそう、だから工夫する






勉強を苦行と思っている子は、①と②の行動をとります。

苦行から逃げたいから①。

苦行と受け入れているから②。

でも、賢い子、勉強のできる子は③を選びます。

そして、ここから、ここから大切なことを書きますね。





令和の入試は、

あなたはこういう問題に対し、楽しみながら向き合える人ですか?

ということを問いかける問題が多くなっている感じがします。


ですから、先の計算問題において、30の3セットを作ることに気付いた子は

「面倒くさそうな計算も暗算で出来て、チョー気持ちい!!」

となり、色んな問題に対して楽しく向き合えるようになります。





昭和・平成の勉強って「気合いで詰め込め!!」「とにかく計算しろ!」みたいな感じでした。

令和の今は、それは一旦脇に置きましょう。

それよりも、「この問題の楽しいポイントはどこかな?」と親子で一緒に考えてほしいです。





思い出してください。

コロナがあり、ちょっと忘れられているかもしれませんが、「教育改革」なるものが2019年くらいに発表されました。

その際に、どのようなことが発表されたか、思い出してみてください。

・知識だけではない

・思考力や表現力も合否判定で見る

・向学心も面接などで見る


というようなことが発表されていたかと思います。

つまり、平たく言えば

勉強を「苦しい」「やりたくない」「だから簡単なやり方の工夫などはしない」と思っている子は上位校に合格できませんよ

ということです。

苦しい勉強をする子は中下位校しか進路先が無くなるのです。





勉強を楽しむ子が上位校に合格する。

これが令和の受験です。

私世代の時代から本当に大きく変わった・・・それどころかこの10年で大きく変わりました。

受け入れがたくも、これが現実です。

受験の最前線に立っている私たちは痛感しています。





「そんなこと言われても、どうすればいいの!?」

と困惑するお母さん、いらっしゃることでしょう。

お子さんと一緒に工夫を考えてください、と私たちも言いたいのですが、お忙しかったり難しかったりしますよね。

ですが、せめて勉強は苦しいものだと伝えることだけはしないでほしいです。

「勉強が楽しい?そんなわけないじゃん」と言っている子は、高校受験までなら何とかなるかと思いますが、大学受験ではどうにもならなくなります(逆に首都圏などの中学受験は、こちらはこちらでどうにもならない時代になっています)。





「うちの子に勉強の楽しさや解法の工夫を伝えたい。でも私では無理よ・・・」

というお母さんもいらっしゃるかと思います。

そんなお母さんは、ぜひ当塾にお任せください!!・・・・・と最後は営業っぽくなりましてごめんなさい(^^;)

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