【石川県公立高校入試分析】理科入試の分析

泉丘高校・二水高校受験

令和5年度石川県公立高校入試問題 理科

★問題の概要

【大問1】 小問集合
問1. (1)物質と化学変化の基礎知識
   (2)分子についての基礎知識
問2. (1)(2)気象と天気についての基礎知識
問3. (1)顕微鏡の操作方法
   (2)倍率の計算
問4. 光の屈折に関する問題
   (1)名称問題
   (2)プリズム

【大問2】 遺伝の規則性と遺伝子に関する問題
問1. 無性生殖についての基礎知識
問2. 無性生殖における遺伝子について(記述問題)
問3. 体細胞と生殖細胞の違い
問4. 顕性形質と潜性形質
   (1)実験手順に関する思考問題
   (2)遺伝子の組み合わせに関する思考問題
   (3)遺伝子の組み合わせと発現比率

【大問3】 地震・プレート・地層に関する問題
問1. 地層に関する基礎知識
問2. 大陸プレートと海洋プレートの動き
問3. 震度に関する基礎知識
問4. P波とS波についての基礎知識
問5. 地震計の仕組みについて
   (指定の語句を使っての記述式)
問6. 初期微動継続時間と震源距離に関する数値計算問題

【大問4】 酸の性質・電解質・ダニエル電池に関する問題
問1. 金属と酸の反応
問2. 電離式
問3. 金属イオンと色(記述式)
問4. ダニエル電池の仕組み
 (1)半透膜の役割
 (2)金属の析出に関する知識
 (3)イオン化傾向との関わりに関する思考問題

【大問5】 電流と磁界
問1. 直流・交流に関する基礎知識
問2. モーターの仕組み
問3.(1)電流計の読み取り
  (2)電力量の計算
  (3)モーターの仕組み(回転維持に関する思考問題)
問4. フレミングの法則と受ける力の向き(記述式)

【大問6】 物体の運動を含む複合問題
問1. 力学的エネルギーの基礎知識
問2. 密度の計算
問3. (1)(2)とも感覚器官についての基礎知識
問4. 平均の速さを求める基本的問題
問5. 摩擦力の大きさに関する問題
   (選択肢と記述式)

★問題ピックアップ

全体的には、数値計算問題6問(選択含む)と、基礎的知識を問われる問題であった。
また、基礎的知識をもとに思考力を要する問題も出題された。

大問1の問4のプリズムの問題は、プリズムの屈折の仕方を忘れていてもガラスにおける光の屈折の仕方をもとに考えれば正解を選べるので、直観だけによる誤答は避けたいところ。

大問2の問2は、最適な用語で端的に答えなければならないが、記述式問題の演習を積んでいれば、ほぼ定型文として答えられるはず。
同、問4(2)は、問題をよく読み、慎重に考える必要がある。

大問3の問6の初期微動継続時間を計算する問題は、震源距離、震央との距離、震源の深さについて正しく理解していなければならないし、三平方の定理などを使って、震源距離を計算した後に初期微動継続時間を求めないといけないため、かなりの受験生が戸惑った問題かもしれない。
しかし、この手の問題を演習したことある生徒には、特に難易度が高い問題ではない。

大問4の問3の金属イオンの色に関する記述式問題は、ほぼ定型文で答えられるので、日頃から模範解答を研究しておくこと。
問4(3)の思考問題は、ダニエル電池の原理とイオン化傾向との関係を知っていれば易しい思考問題であるが、知識だけで解くのは苦しい。選択肢があったが故に、不正解も多いと推測される。

大問5の問3の(3)のモーターの回転維持に関する思考問題は、ブレーキがかかる場所をきちんと掴まないと間違える。
直観で安易に不正解を選んでしまった受験生も多いのではないだろうか。
次の問4は、フレミングの左手の法則の基本的な問題にもかかわらず、前問がコイルが回転運動に関する問題であったため、思い込みから誤選択した受験生も多いのでは。
また、記述形式での解答も要求されるが、このような問題に迷わず答えられるよう、大問4問3同様、日頃から記述問題の模範解答をよく理解しておくべきである。

大問6は、運動・エネルギーとは無関係な問題が盛り込まれていたが、特に混乱は無かったものと思われる。
ただし、問5の摩擦力の大小に関する問題は、正しい知識を持つものにとっては易しいが、そうではない者にとって、選択肢が多い分、迷いが生じる問題だと思う。

★総評

誰も解けないような特別な難問は無かったが、やや難の問題や間違いを誘発しやすい問題が多数出題されていたため、慎重に考えていたら時間が足りなくなるような分量であった。
従って、受験生全体の平均点は例年よりもかなり低いことが予想されるが、今年度のようなレベルの問題と量に対しても慌てず対応できるよう、日頃から十分な演習を行うことが肝要と思われる。



塾長 高畠校教室長 児玉先生

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