解答文を書くときに気をつけること

国語の勉強法

こんにちは、児玉です。

今日は、国語読解の記述問題の答え方についてです。
つまり、解答としての記述文の書き方についてです。

読解の記述問題には、文章からの抜書きというのもありますが、こちらのほうは基本的に該当部分の丸写しですから、文章中のどこを選んだのかだけが重要になります。

しかし、ある指示語の内容を聞かれたり、文章全体の要旨や段落の内容をまとめさせられるとき、文章中の言葉を使って自分で文を作って答えなければならないことがありますね。

このようなとき、どのように文を作れば良いでしょうか。
もちろん、答えの骨子が間違っていては話になりませんが、それをちゃんと捉えているにもかかわらず、正解にしてもらえなかったり、減点されたりするのはどうしてでしょう。

国語読解の添削指導を行っていてよく遭遇するのは、「独り善がりの文」です。
書いている本人は、自身は良く解ったうえで書いているので、なんの違和感もないのかもしれませんが、答案に書かれた文がいったい何を伝えたいのかさっぱりわからない文というのが結構あるのです。
採点者が、答えを書いた生徒に忖度してやっと通じる文の多いこと多いこと。
採点者が問題本文と照らし合わせて、どうにかこうにか言いたいことを理解できるような危うい文。

なぜ、そんな文になってしまったのでしょうか。

それは、文の基本である「だれが、どうしたのか」という根幹が明確になっていないからです。
特に主語を省略して書いてあることが多いです。 書いている本人は分かっているのでしょうが、その解答文だけだと、主語が誰なのか何なのか全然わからないのです。

もしこのブログを読んだ生徒で思い当たる節がある人は、次のことを意識して、解答文を書きましょう。

■ 文章を読んでいない人にも、何のことかちゃんと伝わるよう、丁寧に説明するつもりで書く。 そのためにしなければならない最低限のことは、「主語と述語をはっきりと意識して書く」ということ。

問題の指定で字数制限がある場合、なおのことこれを意識することによって、短くてもまとまった分かりやすい解答文を書くことができるとはずです。
国語読解の解答文は、その文だけで完結していなければなりません。
採点者が謎解きをしなければならないような文を投げる種類のものではないのです。
誰が読んでも、言いたいことが伝わるような文を書きましょう。

そして、読解の演習問題を解いたとき、上のような文を書く問題の答えが間違っていたとします。
解答解説を見て正解を写すと思いますが、自分の書いた文は消さないでください。
少し時間が経って、問題本文の内容を忘れかかった頃、自分の解答文を読み返してみてください。
自分が何を伝えたかったのか、きちんと読み取れる文でしたか?

それでは、また。

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