繰り返しの効果

こんにちは、児玉です。

12月に入ったと思ったら、いつの間にか約1週間。
今年も残すところあと3週間ほどですね。

12月の風物詩といえば、「アレ」ですね。
クリスマスもそうですが、今日はそれではありません。

近年は12月以外の月にも演奏されますし、ここ数年はコロナの影響で休演が続いていたところもある「第九」のことです。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの最高傑作にして、西洋音楽史上最高芸術作品のひとつともされる「交響曲第9番 ニ短調 作品125」通称、第九・合唱・合唱付きが演奏される年末が近づいてきました。
先日も1万人による大合唱が4年ぶりに演奏されたようですね。

と、ここまで振っておきながら、本日の話はこの「第九」ではなく、別の話。

私は街やお店から山下達郎やジョージ・マイケル(Wham!)のクリスマスソングが流れてくると、当然のことながら12月であることを意識し、そして12月の「第九」を想起します。
その後、私だけだと思いますが、何故か無性にモーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」を聴きたくなります。

ある年代以上の方々の中には、あのHONDAプレリュード(自動車の名前)のCMで流れたことで、ボレロという楽曲を知ったという方も多いのではないかと思います。
現小中高生のお父さんお母さん世代だと、昔過ぎてそのCM自体を知らないかもしれませんね。
私はその後、クロード・ルルーシュ監督の映画「愛と哀しみのボレロ」をレンタルビデオで観て、その劇中、不世出のバレエソリストダンサー、ジョルジュ・ドンがそのボレロをバックに円卓上でソロで踊り、他のダンサーたちがその円卓を取り囲んで踊るモーリス・ペジャール振付けによる前衛バレエを観て鳥肌が立ちました。
そしてその後、彼のボレロ映像(動画)を探しまくり、何度も観たものです。
今だったらYouTubeでたくさん観ることができます。
なんとも便利な世の中になったものです。

さて、このモーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」、一度聴いたことがある方ならご存知だと思いますが、同じメロディの繰り返しです。
打楽器(スネアドラム)によってリズムが刻まれる中、フルートによって始まり、そのフルートがAメロディーの演奏を終えるとスネアドラムと同じリズムを刻み始め、次にクラリネットがAメロディを奏でます。そして、次々と管楽器や弦楽器などが同じパターンで入ってきて、別の打楽器も加わり、どんどん重厚さが増して行きます。
強弱記号は最初から最後までクレシェンドひとつだけ。
つまり、最初の第一音から最後の音に向かって、徐々に大きくするという仕掛けです。

一般に、音楽においてこの繰り返しの効果は大きく、独自のメロディとリズムが頭から離れられなくなります。
ボレロの初演では、そのあまりに斬新な曲想からたいへん不評だったそうですが、少しずつ演奏演目に取り入れられ、あのメロディが繰り返し繰り返し流されることで、今では大変素晴らしい楽曲として認知されています。

そうです。
この繰り返すということの効果は、音楽だけではなく勉強においても、もっとも強力な手段のひとつなのです。

ボレロから繰り返し演習の話、少し強引でしたかね。(笑)

では、また。

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