【前編】から続き
【前編】では、中3夏休み直後は偏差値が上がらない、というお話を書きました。
偏差値とは、全体の中における自分の位置を示す数値。
夏休みは周りのみんなが頑張るので、夏休み直後はお子さんの全体の中における位置は変わらず、結果、お子さんの頑張りほど偏差値が伸びない、いや、ほぼ変わらないのです。
では、もう偏差値は伸びないのか?
いいえ、伸びるチャンスは、少なくともあと3回あります。
その3回を、今日は紹介します。
まず、前編にも書きました。
この夏休み、受験生のお子さんは史上最高に頑張ったかと思います。
「あんなに頑張ったから、夏休み後はきっと大きく伸びているはず」
お母さんのその期待は裏切られる、というお話は前編でした。
周りのみんなも同様に頑張ったので、全体の位置が変わらないから偏差値は伸びないのです。
はい、ここです!
ここが第1回目の伸びるポイントです。
頑張った割には、思ったより伸びなかった、
つまり、受験生はこの秋、失望します。
多くの保護者の方も大きく失望します。
ここで受験生と保護者の胸に去来する思い、それは・・・
「これ以上頑張っても、もう伸びないのでは?」
この秋、受験生と受験生の保護者は大きくヤル気を低下させます。
そこにきて、秋のイベントラッシュです。
運動会、文化祭・・・
失望した心の穴を埋めるがごとく、イベントが続きます。
この流れで多くの受験生は、秋に全く勉強しなくなります。
はい、ここです!!!
多くの受験生がヤル気を落とし、勉強しなくなるこの秋。
周りが頑張らない中で努力を継続することで、お子さんの「全体の中の位置」が上がります。
というか、全体が落ちてきます。
結果、お子さんの偏差値が大きく上がるのです。
夏の努力は秋に実る。
夏では実りませんが、秋に実ります、努力を継続できれば。
つまり偏差値が伸びる時というのは、
周りがヤル気を下げ、頑張らなくなった時に、お子さんが巻き込まれずに努力を継続できた時、
と言えます。
その第1回目が、この秋なのです。
「夏の子の頑張りは必ず結果に出るはず」
と期待しすぎると、失望のあまり秋のチャンスを逃します。
逃してはなりません。
この秋、チャンスをつかむのです。
だからこそ、夏の頑張りから結果を期待し過ぎては絶対にいけません。
夏の頑張りは、夏直後には出ない。
その頑張りを秋も続ける。
そうすれば、必ず結果が出ます、11月・12月に。
だから、夏直後は耐えましょう。
運動会にも文化祭にも流されず、努力を継続しましょう。
そうすれば。
お子さんは上がります。
最後に。
この秋も大きく上がるチャンスがありますが、あと2回、受験まで同じようなチャンスがあります。
そのお話は、その時期が来たら改めて書きます。
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