たとえば、泉丘高校に100人合格を出している塾があるとします。
一方で、5人しか泉丘高校合格者を出していない塾があるとします。
「ああ、やっぱり100人の合格者を出している塾の方が信頼できるわ!あそこの塾の勉強法をうちの子にもさせなきゃ!5人しか合格していないもう一個の塾、勉強法がきっとダメなのね。」
これくらい思われてしまうかもしれません。
しかし。
泉丘に100名合格を出している塾が20名の不合格者を出していたとします。
5名の合格者の塾は、不合格者1名とします。
不合格者の人数から見ると、こうなります。
「あそこの塾は20名も不合格者を出しているのだから、きっと勉強法がダメなのね。でも、こっちの塾は不合格者が1名しかない!きっと勉強法がいいのね。」
お分かりかと思いますが、合格率は両方の塾とも同じです。
でも、合格者数と不合格者数、見方を逆にすると見え方も逆になります。
たくさんの合格者を出している塾は、同時にたくさんの不合格者も出しているかもしれません。
まさに数字のパラドックス。
見方を裏返せば評価まで裏返るのです。
ですから、合格率、大事だな、と改めて思いました。
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