その① もお時間ある時にご覧ください。
塾が楽しい、とお子さんが言っている。
一見いいことにも見えます。
が、先日お伝えした特徴がある際は要注意です。
今回は、3つの特徴のうちの、その②です。
②講師の話が楽しい
いえ、話が面白いこと自体は良いことです。
講師に限らず、話の面白くない人と一緒にいるよりも、話の面白い人と一緒にいる方が楽しいですよね。
ただ、講師の話のどこのポイントが面白いのか、が大切です。
その講師の話が、その後の学習につながるとか、知的好奇心を起こすとか、そういうお話であれば大いに結構です。
ですが、どうでもいい話だったり、ただのギャグだったりすれば、その面白さに意味はありません。
同じ面白い話でも、月とスッポン、ちょうちんに釣り鐘。
スタバと砂場、マックとチャック、ケンタッキーと洗濯機みたいに大きく異なります。
ちなみに後半3つのファストフード店のお話は、先の2つのことわざ学習につながる(と願っている)私の渾身のギャグです。
いきなり勉強の核心を話しても、生徒の関心を惹きつけることは難しいです。
そこで、一見勉強に関係ない話から始め、生徒の関心を惹きつけてから核心に迫っていく、という話のプロセスを踏むのです。
ですから(時に滑ることはあっても)講師たちは渾身のギャグを授業前に準備することが多いのです。
ただ、講師の中には、ただの雑談で終わってしまう講師も非常に多いです。
どうでもいい話を終始している講師が非常に多い。
それはなぜか?
一斉指導だろうが個別指導だろうが、塾につまらなさそうに来ている生徒は多いです。
ですから、授業中に話したり、隣の子にちょっかいを出したりしています。
そんな生徒たちに勉強の核心に迫る話をしても、通じないのです。
だから講師は、とにかく笑わせようとし、中身のない話をして生徒の目をこちらに向ける、そして授業は終始そんな話で終わることが多いのです。
いわば講師の妥協が形になった感じです。
とはいえ、こういう講師の生徒からの評価は、意外と高いのです。
ですからこういう講師は、とにかく生徒を笑わせることに集中し、生徒の悪い点に対して面前と説教をしたり叱ったりしません。
説教したり叱ったりすれば、生徒からの評価は下がりますからね。
勉強したくない生徒。
評価を下げたくない講師。
保護者の方が見えないところで、生徒と講師との間には奇妙な需要と供給が成立してしまっているのです。
「○○先生の話は面白い」とお子さんが言った時。
どんなお話だったか聞いてあげてください。
「歴史の説明が超面白い!」
「合格した先輩の面白エピソードが最高!」
という感じであれば、その講師は素晴らしいです。ですが、
「マンガの好みが先生と合うの!」
「昨日のテレビのことで超盛り上がった!」
みたいな感じであれば、要注意、赤に近い黄信号です。
最後に。
逆に「めっちゃ叱られた」「注意されてウザい」みたいな声がお子さんから聞かれれば。
それは、お子さんからの評価よりも「お子さんの将来のため」に覚悟を決めている講師です。
お子さんからの評価が低くても、良い講師である可能性はとても高いです。
あ、もちろんですが、これが行き過ぎて体罰などに至ってはダメですよ、過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
コメント