「学校の先生、塾の先生に続き、模試は『第3の先生』と昔から言われています」
以前、模試の国語の作文問題が、ほぼそのまま入試に出たことがありました。
数学や理科での、数値を変えただけの類題レベルならもっとあります。
入試に絞らず、統一テストなども含めたら、模試からかなり出ています。
入試にも、統一テストにも、模試の問題やその類題が多く出題されます。
つまり、模試をしっかり復習すればお子さんの合格は近づくということです。
しかし、ここで、このようなご意見を持つ方もいらっしゃるかと思います。
模試で出た問題をそのまま入試で出て、たまたま解けて、たまたま合格した、そんな子が進学後、高校の学習について行けるわけがない!なぜなら、解き方を暗記していただけであり、思考せずに解いたことを真の学力と呼べないからである。
こんなこと言われると、模試を受ける子が怖くなりますよね。
怖いとまでいかなくとも、解き方の暗記ってズルなのかな、と少し罪悪感を抱く子も出てくるかもしれませんね。
暗記しただけで、学力のすそ野は広がっていないかも、と思われるかもしれませんね。
でも、いいのです。
なぜなら暗記から思考が深まるからです。
簡単な例でいえば、九九です。
始めは、とにかく暗記ですよね。
6の段が苦手、と子どもの頃苦労したのは私だけではないはず・・・多分。
でも、暗記していけば気付くのです。
「ああ、6の段って、6を足し算しているんだ!」
いや、もしかしたら最初から気付いていた方も多いかもしれません。
が、当時小2の私は、思考力がペットボトルの蓋ほどに浅く・・・
小3になってから気付き、感動した覚えがあります。
ちょっと進めば、高校数学でもそうですね。
(以下、高校数学が苦手な方はご注意を)
三角関数の「倍角の公式」。
sin2θ = 2sinθcosθ という式など。
これに加えてcosやtanもあり、あとは半角公式などもあり、最初は覚えられなくて悩んだ方もいらっしゃるかと思います。
が、ここで加法定理を使えば、暗記をしなくても求められることに気付くのです。
※一応、証明も書きますが、苦手な人は飛ばしてください
sin(α+β) = sinαcosβ + cosαsinβ より
sin(θ+θ) = sinθcosθ + cosθsinθ = 2sinθcosθ 以上です。
思い返せば、等比数列の総和などもそうでしたよね。
(以上、高校数学のお話終わりです)
だんだんメインの話題から逸れているので、戻します。
暗記から思考は深まります。
だから、模試の問題を復習して、解法を徹底的に暗記しましょう。
解法の暗記量に比例して思考は深まります。
思考が深まれば、解ける問題はさらに増加します。
模試の問題や類題がそのまま入試に出るのは、復習を頑張っているお子さんへの神様からのご褒美だと思ってください。なので、どんどん模試問題及び解法を暗記していきましょう。
というか、しっかり復習していない子は、模試の問題や類題が出ていることにすら気付きませんが・・・(^^;)
最後に。
これは絶対に用意してください!!
模試専用の復習ノートです。
他のワークの演習ノートとごちゃ混ぜにしてはいけません。
模試専用の復習ノートを、必ず作りましょう。
模試ノートはお子さんに弱点を教えてくれます。
これが「模試は第3の先生」と呼ばれる所以です。
ノート作成は絶対であり、模試を捨てるなんてもっての外ですよ!
先生を捨てないで・・・・・
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