高岡中学校の生徒に配った期末テストの過去問と解答・解説

高岡中学校1年生 1学期期末テスト 数学 (令和4年度過去問より)

絶対値が2.7より小さい整数をすべて答えなさい。

(解答例)
絶対値が$2.7$である数は,$-2.7$と$+2.7$である。
したがって数直線上において,$-2.7$と$+2.7$の間にある整数は,
     $-2,-1,0,1,2$

     答  ー2,ー1,0,1,2

さいころを1つ投げ,偶数の目が出たら,出た目の数を正の点数とし,奇数の目が出たら,出た目の数を負の点数とします。例えば,1の目が出たら-1点,2の目が出たら+2点となる。次の問に答えなさい。

さいころを2回投げます。1回目に3が出たとき,2回の得点の合計がもっとも低くなると,何点になるか求めなさい。

(解答例)
1回目に$3$が出た時点での得点は$-3$点であるから,2回目は出来るだけ絶対値の大きい負の数の点数になればよい。
これを満たすのは$5$の目であり,その点数は$-5$点である。
したがって,それら得点の合計は,
     $(-3)+(-5)=-8 \mathrm{\,[点]}$

     答  ー8点

さいころを3回投げます。3回の得点の合計が0点になるのは,どの目の組み合わせが出たときですか。すべての組み合わせを求めなさい。

(解答例)
さいころを1回投げて得られる得点は次の6通り。(単位省略)
     $-1,-3,-5,+2,+4,+6$
これらから3つを選び,その和が$0$になる組み合わせは,
   $(-1,-1,+2) ,(-1,-3,+4)  ,(-1,-5,+6) ,(-3,-3,+6)$

  答  1と1と2 ,1と3と4 ,1と5と6 ,3と3と6

高岡中学校2年生 1学期期末テスト 数学 (令和4年度過去問より)

1個130円のりんごと1個90円のオレンジを合わせて8個買ったら,代金は840円だった。りんごとオレンジをそれぞれ何個買ったか,連立方程式をつくって求めなさい。

(解答例)
買ったりんごとオレンジの個数をそれぞれ,$x$ 個,$y$ 個とする。
条件より
     $\begin{cases} x + y = 8 \\ 130x + 90y = 840\end{cases}$
そこで,
     $ x + y = 8 $    ・・・・$ (1) $
     $ 130x + 90y = 840 $   ・・$ (2) $
とすると,
     $(2)\div 10 \ – \ (1) \times 9$
より,
      $ 4x = 12 $  よって,$ x = 3 $

これを(1)に代入して,$ y = 5 $

     答   りんご 3個 , オレンジ5個

潔子さんは午後4時に学校を出て,1470mはなれた家に向かった。学校から途中の公園まで毎分60mの速さで歩き,公園から家まで毎分50mの速さで歩いたら,家に4時26分に着いた。このとき,学校から公園までの道のり,公園から家までの道のりはそれぞれ何mか,連立方程式をつくって求めなさい。

(解答例1)
学校から公園まで歩いた時間を $ x $ 分 ,公園から家まで歩いた時間を $ y $ 分とすると,
条件より,
     $\begin{cases} x + y = 26 \\ 60x + 50y = 1470\end{cases}$
そこで,
     $ x + y = 26 $    ・・・・$(1)$
     $ 60x + 50y = 1470 $   ・・$(2)$
とすると,
     $(2)\div 10 \ – \ (1) \times 5$
より,
      $ x = 17 $  よって,$ y = 9 $
これらは問題に適する。
したがって,それぞれの道のりは
     $ 60 \times 17 = 1020 $ ,$ 1470 \ – \ 1020 = 450 $

     答 学校から公園まで1020m ,公園から家まで450m

(解答例2)
学校から公園まで道のりを $ x $ m,公園から家までの道のりを $ y $ mとすると,
条件より,
$$ x + y = 1470  ・・・・(1)$$
$$ \frac{x}{60} + \frac{y}{50} = 26  ・・・(2)$$
  $(2) \times 300 \ – \ (1) \times 5 $より,$ y = 450 $
  $(1)$ に $ y=450 $ を代入することによって,$ x = 1020 $
これらは問題に適する。

     答 学校から公園まで1020m ,公園から家まで450m

高岡中学校3年生 1学期期末テスト 数学 (令和4年度過去問より)

$\sqrt{60n}$が自然数になるような,もっとも小さい自然数$n$の値を求めなさい。

$60$を素因数分解すると,$ 60 = 2^2 \times 3 \times 5$であるから,
$\sqrt{60n}$が自然数になるためには,$ n = 3 \times 5 \times m^2 $ ($m$ は自然数)であればよい。
よって,このような自然数$m$がもっとも小さいのは $ m = 1 $のとき。
したがって,求める自然数$n$は$ 3 \times 5 = 15$である。

       $ n = 15 $

半径3cmの円と半径5cmの円がある。この2つの円の面積の和に等しい円をつくるには,半径を何cmにすればよいか。$ \sqrt{\ \ } $ を使って表しなさい。

(解答)
  半径$3$の円の面積は$9{\pi}$,半径$5$の円の面積は$25{\pi}$であるから,
  それら2つの円の面積の和は$34{\pi}$である。
  そこで,面積が$34{\pi}$である円の半径を$r$とすると,
     $ {\pi}r^2=34{\pi}$ より
     $r^2=34$
     $r=\pm\sqrt{34}$
  半径は正であるから,
     $r=\sqrt{34}$

       $\sqrt{34}$cm

ただしさんは,「(無理数)×(無理数)はつねに無理数になる。」と考えている。ただしさんの考えていることは正しいか。その理由も説明しなさい。

(解答)
ただしさんの考えは正しくない。
なぜならば,$ \sqrt{2}$は無理数であるから,$ \sqrt{2} \times \sqrt{2} $ は,
(無理数)×(無理数)であるが,その積は$ \sqrt{2} \times \sqrt{2} =2$ となり,
これは無理数ではない。
このように,(無理数)×(無理数)はつねに無理数になるとは限らないので,ただしさんの考えていることは正しくない

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