公立高校入試 理科から見る国語力の必要性

こんにちは、村山です。

水曜日、木曜日と公立高校入試が行われました。

受験生の皆さん、お疲れ様でした。

人事は尽くしたはずです。あとは天命を待ちましょう。

さて、今日はタイトルにもあるように、理科の問題から国語の重要性について語ろうと思います。

全体の分析ではないので、悪しからず。

まず、全体的に文章量が多いです。

問題を速く解くために、読解のスピードも求められるようになってきました。

過去問等で慣れている子はともかく、慣れていない子はしんどかったでしょう。

今回、特に国語力が必要だと思ったのは、大問6の最後の問題。

金曜日の北國新聞にも問題が掲載されていますので、気になる方はそちらをご覧ください。

問題文、かなりの長さです。

以下、全文を書きます。

図1のように、太陽光電池の傾きを変えることができる太陽電池を接続した装置を作り、図2のように、暗い部屋で水平面と光源から出た光がなす角度が30°になるように光を太陽光電池にあて、水平面と太陽光電池のなす角度を変えて、抵抗器に加わる電圧と抵抗器を流れる電流を測定したところ、表のような結果が得られた。
 図1の装置を、日本国内の北緯37°で標高が0mの地点Xで、よく晴れた夏至の日の太陽が南中したときに、太陽電池面が真南に向くように水平な場所に設置した。この時、抵抗器を流れる電流の大きさが最も大きくなるときの水平面と太陽光電池のなす角度は何度か、実験結果をもとに求めなさい。ただし、地球の地軸は公転面に対して垂直な方向から23.4°傾いているものとする。

令和6年度石川県公立高校入試理科より

なかなかの文章量です。

文中にもあるように、この文章だけでなく、2つの図と1つの表も読み取り、解答しなければなりません。

「太陽光電池か。電流、電圧が関係してそうだから電気分野かな」

「でも地軸の傾きもあるし、天体分野も絡んできそう・・・」

「電気と天体の複合問題なんて、解いたことないよ・・・」

と思った受験生は多かったのではないでしょうか。

実はこれ、電気分野はほとんど関係ありません。

ほぼ天体、南中高度を求められれば解ける問題です。

表(掲載できませんでした、スミマセン)より、水平面と光源のなす角、水平面と太陽光電池のなす角の和が90°のときに電圧が最大になることが分かります。

なので、太陽の南中高度を求めて、そこから90°を引けば、答えが求められます。

このように、求め方はものすごくシンプルです。

ですが、そこまでたどり着けなかった子も少なくないのではないでしょうか。

まさに、理科の知識を使うラインにたどりつけないような問題です。

逆に、ちゃんと読み取れた子は、ほぼ正解できたのではないかな、と思います。

やはり、どの科目においても、読解力が求められるようになってきていると感じます。

改めて、国語が最重要科目であると再認識しました。

コメント