金大附属中学実力テスト分析 中3

金大附属高校受験

金大附属中学の春休み明け実力テストの人数分布表が返却されている。

本日はその表を元に、色々と分析していきます。





( )内は累積人数

450点以上  :25人

400~449点:60人(85人)

350~399点:37人(122人)

300~349点:16人(138人)

250~299点:8人(146人)

250点未満  :11人(157人)

◆平均点:387点(国76点・社79点・数85点・理72点・英74点)





以上の数値をもとに、分析していきます。





●金大附属高校推薦合格ライン35位以内

35位=約440.7点

金大附属中学から金大附属高校への内部推薦合格は35人。35位だとギリギリと感じるかもしれませんが、最近の金大附属中学生の上位生には「泉丘高校理数科」「県外有名私立高校(開成高校・灘高校・東大寺学園・麻生・筑波大附属高校駒場など)」を志願する子も多くなっています。それらを踏まえると、35位以内というのは推薦合格においては「安全~合格ゾーン」といえます。

ただし。内部推薦合格には「内申書」がかなり大きな影響を持ちます。校内10位以内など圧倒的な結果を残している子であれば内申書は不問かと思われますが、それ以降の順位の場合、たとえ35位以内でも内申書が悪すぎると不合格となるでしょう。学校での生活態度、気を付けてください。



◆金大附属高校推薦ギリギリライン50位以内

50位=約428.2点

これを下回ると内部推薦合格は難しいです。内部推薦合格を狙うのであれば、今回の実力テストにおいては最低でも425点は必要です。内申書に自信が無い場合、推薦合格は絶望的です。一般入試の対策も併せて進めて行くことをお勧めします。



◆金大附属高校一般入試合格ライン60位以内

60位=約419.8点

金大附属中学から金大附属高校への内部進学合格者数は、推薦35人を合わせて「一旦」60名です。「一旦」の意味については次の項で説明します。

金大附属中学校内60位以内に入っていれば、当日アクシデントがない限り、一般入試において合格の確率はかなり高いと言えます。60位ではギリギリかも、と思われた方は、前々項をまたご覧ください。推薦・一般、関係なく、とりあえず金大附属高校合格を、と思う場合は、この60位以内という順位は「安全~合格ゾーン」です。もちろん、油断禁物ですよ。



◆金大附属高校一般入試合格限度ライン70位以内

70位=約411.5点

前項の「一旦」について説明します。金大附属中学内部・公立中学の、それぞれ推薦・一般入試での合格者120人のうち110人が決定したら、残り10人は内部・公立関係なく、残りの受験生から上位10人を合格者とします。つまり、残り10席に関しては、金大附属中学から〇名と指定されておりません。残りの受験生において、公立中学の子たちの方が優秀であれば金大附属中学からはゼロということもあり得ますし、その逆もあります。

ここでは一旦、この残り10名が金大附属中学生で全て占められると仮定し、70位の推定点数を提示します。なお、残り10名に関しては、500点満点換算ではなく700点満点換算(英語を200点満点換算、残り4教科のうち最高得点の科目を200点満点換算とし、残り3教科を100点満点換算のまま計算)となります。ですから、同じ411点でも、英語が低いか高いかでその点数の価値も変わってきますので、ご注意ください。



◆金大附属中学生中央値80位

80位=約403.2点

1学年160人の金大附属中学ですから、80位の点数はちょうど中央値となります。ここで注意していただきたいのが、中央値=平均点ではないこと。年度にもよりますが、平均点=90位前後(今回のテストでは93位ほど)です。ですから、よく「平均点だから半分だね、あと10人抜けば70位以内だよ」とアドバイスしている塾の先生がいるそうですが、違います。実際は20人以上抜かないと70位以内は見えてきません。



◆金大附属高校一般ギリギリライン100位以内

100位=約378.7点

金大附属中学校内順位において100位以上だった子の合格者は、多くはありませんが、います。特に春の今の時期においてはまだ逆転が可能です。しかし、今後、秋および冬を迎え、100位内に入っていないとなれば・・・確率的には、ゼロではありませんが、グッと低くなります。

今回この点数未満であり、でも金大附属高校を諦めたくない子は、まずは100位以内を目指してください。実力テストの度に分析しますので、何点で100位以内なのか毎回ぜひチェックしてください。



◆泉丘高校普通科合格ライン平均点より少し上

平均点=387点

まずは泉丘高校普通科。2018~2022年の5年間において、金大附属中学から泉丘高校に進学した生徒の数は平均して16人。金大附属中学から金大附属高校への内部進学者数を仮に70名とすると、86位以内であれば泉丘高校普通科への合格が見えてきます。かつ、県外進学の子も86位以内には数名いますので、90位以内つまり平均点より少し上ならば泉丘高校普通科は合格圏内です。安全圏ではありませんのでご注意を。



◆二水高校合格ライン105位以内

105位=約372.0点

前項の泉丘高校同様、2018~2022年の5年間において、金大附属高校から二水高校に進学した生徒の数は平均して14.8人。ただ近年、金大附属中学から二水高校への進学者数は増加傾向にあり、2021年および2022年は泉丘高校合格者数より多くなっています。今年はどうなるでしょう。105位以内でしたら二水高校合格圏内には入っています。しかしこちらも安全圏ではありませんので更なる努力を。





以上となります。

最後に、今回の点数はあくまでも目安です。

お子さんの合格を保証するものではありませんし、もちろん不合格を決定づけるものでもありません。

願った点数を取れていても油断せず。

取れていなくても諦めず。

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