心理学者で有名な、苫米地英人さん。
この方の著書を、私も多数(ほぼ全て)読んでいます。
その中で、興味深い一節がありましたので紹介いたします。
未来は変えられる、決まっていない、とよく言われるが、行動によって変わるのはむしろ過去である。
過去が変わる??
読んだとき、意味が分かりませんでした。
でも、受験で話を置き換えて説明すれば、ご理解いただけるかと思います。
今日、志望校に合格した子。
嬉しい瞬間だと思います。
高校進学し、嬉しくて浮かれたまま高校生になって。
授業が始まってもフワフワしたままで。
気が付けば、授業が全く分からない。
高校の授業、速いですからね。
油断すればあっという間に置いていかれます。
そんな時、こう思う子が多いのです。
「私、なんでこの高校に合格しちゃったんだろう・・・」
合格して嬉しかった日が、悲劇に変わった瞬間です。
無事に卒業できたなら、まだいいです。
中には高校を中退する子も少なくありません。
泉丘高校の合格者は毎年400名なのに、卒業生は400名より少ないですよね?
そういうことです。
逆に。
今日の悔しさを忘れずに3年間努力した。
結果、東大や京大や医学部に合格した。
実際、今年も星稜高校から京大に2名合格していますね。
3年前の今日、悔しい思いを忘れずに努力した結果です。
この2名の子などは、こう思っているでしょう。
「3年前、不合格だったから頑張れた。不合格でよかった。」
不合格で絶望だった日が、喜びに変わった瞬間です。
過去の結果は変えられません。
しかし、未来の行動により、過去への思いは変えられます。
今日のことが過去になる3年後。
今日の悔しい現在が、ありがたいと思える過去になるような3年間を、未来に送ってほしい。
今日という3年後の過去を変える未来を努力しよう!
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