錦丘中学校入学試験 理科の分析

今回は錦丘中学校入試の理科についてです。
理科は、適性検査Ⅱに属します。

ここでは、理科についても令和3年度から5年度の3年分についてまとめてみます。

理科の問題は、これは社会科の問題も同様なのですが、問題の冒頭や途中に会話文というブロックがあります。
その会話文ブロックで問題を導入したり、会話文中の空欄を埋めさせたり、会話文で問題の条件やヒントを与えたりと様々です。

様々ではありますが、確実に言えることは、
文章読解能力がないと答えられないのはもちろんのこと、そもそも何を問われているのか、それすらも分からない
ということです。

こういう形式の設問に対して、記号選択したり、理由説明をしたりしなければなりません。
問題の本質的な部分はそれほど難易度の高いものではなく、むしろ基本的な事柄ばかりですが、幾つかの分野が複合的に織り込まれている問題が多いです。

そこで、3年分の問題内容を列挙していきます。

  • 受粉と昆虫 : 用語充填、記号選択
  • 太陽の南中に関連して :記号選択、理由説明
  • 空気中の水蒸気 :用語補充
  • 果実の生育について :理由説明
  • 電池の接続 :回路図作成
    これらの問題には、すべてリンゴを絡めてあります。

  • 種子の発芽と対照実験 :記号選択
  • ヨウ素反応 :記号選択
  • 胚乳の役割 :理由説明
  • 天気 :用語補充
  • 水溶液 :記号選択
  • 溶解度に関する問題 :記号選択、理由説明、数値計算
  • ろ過の仕方 :説明文記述
    前半にはインゲンマメの種子が、後半は食塩・ミョウバン・砂糖と水が登場します。

  • ふりこ(振り子) :記号選択
  • 昆虫の体のつくり :記号選択
  • 昆虫の変態 :説明文の正誤訂正
  • 気温の測定方法 :説明文記述
  • 実験器具の扱い方 :記号選択
  • 空気の膨張 :説明文記述
  • 月の満ち欠けと年周運動 :記号選択
    これらの問題には、特に共通するものは出てきません。

以上、分野(単元)よりも、解答形式に重点を置いて並べてみました。

これらの解答文を記述するするには、要点を簡潔にまとめた、そしてきちんとした説明文を作成するスキルが必要です。

これには、一般的な理科の問題を解いているだけではだめです。
繰り返しになりますが、国語読解と作文の練習を積むしかないのです。

このように理科の分析をしたわけですが、あらためて国語読解の重要性が浮き彫りになりました。

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