【児玉】紫陽花

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こんにちは、児玉です。

6月11日、気象庁は北陸地方の梅雨入りを発表しました。
梅雨明けは7月15日頃と予想されています。
つまり、今は梅雨の真っ只中。

そして梅雨時期の代表的な草木というと、紫陽花ですね。
もちろん、アジサイのことです。

紫陽花の別名に「七変化(しちへんげ)」というのがあるように、紫陽花の特徴のひとつは花色が変わることです。
もともと花色は、青、ピンク、白など、品種によってさまざまなのですが、ひとつの品種でも土壌の酸性度によっても変化するものがあり、酸性土壌では青色、アルカリ性土壌ではピンク色になると言われています。

この土壌の酸性・アルカリ性で花色が変わるというメカニズムをもう少し詳しく見てみると、次のようになっています。

紫陽花には「アントシアニン」と呼ばれる色素が含まれており、この色素が紫陽花を発色させているのですが、土壌にアルミニウム(アルミニウムイオン)が多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合して花色は青色になります。
逆に土壌のアルミニウムイオンが少なければ、その花色は薄紅色やピンク色に近い色に変化します。
アルミニウムは酸性の土壌でよく溶ける一方、アルカリ性の土壌では溶けないという特徴がありますので、結果、土壌の酸性・アルカリ性が紫陽花の花色に関わってくるのです。

ところで、近年人気のアメリカ原産の白いアジサイ「アナベル」ですが、土壌の酸性・アルカリ性の影響を受けません。
それは、アナベルは上に書いた色素「アントシアニン」を持っていないからなのですね。

酸性・アルカリ性で色が変わると聞くと思い出すことがありますよね。
そう、リトマス試験紙やリトマス液ですね。
リトマス液も植物由来の色素が関係しているのですが、色の変化が紫陽花と反対なのはお気付きですか。
花色変化のメカニズムがリトマス液のそれとは異なるからです。

私も何種類か紫陽花を育てており、アナベルや他の種類を鉢植えにしていますが、同品種の紫陽花を青色が咲く鉢、赤色が咲く鉢に仕立てるのも楽しいです。

今年はmaru塾高畠校の花壇にも紫陽花を植樹しようかと思っています。
今から植えても、10月頃まで花をつけ続ける「霧島の恵み」という品種も存在しますので、今からでも遅くなさそうです。

それでは、また。

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