こんにちは、児玉です。
去る6月2日、台風2号の影響を受けた前線が大雨をもたらしました。
これにより、四国、近畿、東海地方で線状降水帯が発生し、浸水や土砂崩れなどの被害が発生しました。
石川県も大雨警報が発令されるほどでしたね。
大雨被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
実際、2010年以降、2014年の広島県豪雨、2017年の九州北部豪雨、2018年の西日本豪雨、2019年の令和元年東日本台風、2020年の豪雨災害など、近年、線状降水帯による大雨が頻発しています。
それ以前の今頃は、暦の上での「入梅」や、実質的な「梅雨入り」はいつだろうかなどと、6月の風物詩として梅雨を話題に取り上げたものですが、近年、梅雨は災害をもたらす恐れがあり、それに備えるための話をする時節にもなりつつあります。
ところで、「五月雨を集めて早し最上川」と芭蕉が詠んだように、梅雨の別名には、五月雨、麦雨、黴雨、梅霖などの優雅な呼び方があります。
上の有名な俳句も元々は、「五月雨を集めて涼し最上川」だったそうですが、後に推敲され、「早し」になったとか。
「早し」だと、いかにも梅雨によって最上川が増水したというイメージが湧きますが、実のところは、雨が降って「涼しく」感じたことを詠んだそうです。
しかし、梅雨と線状降水帯が密接に関わるようになった昨今は、どうしても梅雨と川の氾濫が結びついてしまいます。
maru塾高畠校から多くの生徒が進学する金沢二水高校の校名の由来が、金沢市内を流れる二つの川、犀川と浅野川を意味する(諸説あり)というのも、以前なら少し川の流水量が増すこの季節にふさわしい話題だったのかもしれませんが、近年はそれぞれの川が危険水域まで増水しないようにと心配しなければならなくなりました。
石川県はこれから本格的な梅雨入りを迎えますが、みなさん、大雨には十分注意しましょう。
それでは、また。
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