お子さんは塾についてどう言っていますか?
「楽しいよ!」と言っている場合は、お子さんの話をよく聞いてあげてください。
もしかすると、要注意?かもしれません。
「塾が楽しくて何が悪いの?」と思われるかもしれません。
そこで今日は、私の経験則から「楽しい塾の落とし穴 3つのサイン」について書きます。
①塾友達とのお話が楽しい
学校の友達よりも塾の友達との方が仲が良い。
実はこれ、かなり多いケースなのです、特に公立小中学校においては。
なぜなら、公立小中学校は、同じ地域・同じ学年、というだけで集められているだけで、価値観や育てられ方などが全く違う子も多くいるからです。
そこにおいて塾は、受験であったり志望校であったり志が同じ子が多い。
塾によっては学力でクラスが分けられているところもあります。
よって、塾の子と仲良くなるケースが多くなるのです。
塾の友達ができて通塾のモチベーションが上がる。
これ自体は、とても良いことなのです。
しかし、塾の友達と話すために塾へ行く、となると話が違ってきます。
本来の通塾目的と現在の通塾目的がズレているからです。
アイドルと握手したいために聴かないCDを大量購入したり、オマケのシールを集めるためにウェハースのチョコお菓子を大量購入したり(そしてそのお菓子たちは捨てられたり)。
音楽を聴く・お菓子を食べる、という本来の目的から、握手・シール、という目的にズレているのです。
本来は勉強することが目的の通塾なのに、友達と話すことが目的になってしまうのと同じです。
友達作りが目的なのであれば、塾である必要はありません。
ただ一方で、塾の上位クラスに属していて、そういうクラスにいる学力や向上心や志などが高い子たちとお話するのが楽しい、ということであれば、これは一番理想的な形です。
しかし逆に、成績下位クラスに留まっていて、それでいて楽しいとなると・・・危険信号です。
塾に通う目的が「友達とのおしゃべり」になっている可能性が高いです。
知育活動の一環としてのおしゃべり、例えば知育パズルや社会カルタや点数の競い合いやレポートの発表など、こういう活動において友達と話すことは良いと思います。
が、何一つ、中学生なら数年通っても1教科すらも上がらない、そういう子が「楽しい」と言っているのはかなり危険です。
以前の私の苦い経験。
22時に終わった塾の帰り道に寄り道をする生徒たちがいました。
この子たちにとって通塾は「塾帰りの寄り道」になっていました。
そしてこの子たちは口をそろえて「塾は楽しかった」と言います。
進学実績も散々でした。
悔い改め、塾内での演習量を多くしたり厳しくしたり、寄り道する子は即退塾としたりして、塾の雰囲気を整えた結果、今ではたくさん演習することや自身のレベルアップを「楽しい」と言ってくれる生徒が増えました。
以上、15年ほど前の私の失敗談でした。
・・・と、3つのサインを書こうと思ったのですが、1つ目でかなり長くなりました。
後ほど(後日?)改めて2つ書きます。
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