【公立高校入試分析】社会入試分析

泉丘高校・二水高校受験

大問1 地理。南北アメリカに関する問題。
問1 メキシコの属する州名と公用語を答える問題。
問2 ロサンゼルスとブエノスアイレスの気候の特徴。選択問題。
問3 アメリカの工業、ブラジルの農業について述べられた文章の正誤を答える問題。
問4 各港における、トウモロコシの輸出量の差についての記述。
問5 アメリカの外国人労働者に関する記述。

記述は2つとも書きづらい。特に問5は昨今の外国人労働者問題についてのイメージができていないと難しいのでは、と思う。そのほかの問題は基礎~標準レベルであると感じた。記述以外は、できれば落としたくない問題です。

大問2 歴史。各時代の政治、政策についてのテーマ史。
問1 語句問題。
問2 (1)水野忠邦の政策についての選択問題。(2)異国船打払令の緩和についての記述。
問3 豊臣秀吉の政策について。(1)直轄地の選択問題。(2)豊臣秀吉の政策についての記述。
問4 大宝律令についての記述。
問5 出来事の並び替え

記述が3つと多い。問3(2)は典型的な記述なので、正解したいところです。問4の記述は少し書きづらいかと。そのほかの語句問題、選択問題は落としたくないところです。

大問3 公民。人権、政治の仕組みについての問題。
問1 語句問題。
問2 自由権の内容に当てはまらないものを選ぶ問題。
問3 資料と合致する権利を答える問題。
問4 三権分立についての記述と語句問題。
問5 地方交付税交付金についての記述。

比較的答えやすい問題が多い。しっかり勉強してきた受験生は問題なく解けたと思われます。問5が少し書きづらいが、地方交付税交付金の目的を考えれば、問題なく書けるはずです。

大問4 地理。中国・四国、近畿地方に関する問題。

問1 語句問題。
問2 略地図の断面図を答える選択問題。
問3 調査したい内容に対して、適切な資料を答える選択問題。
問4 地図上の市における町開発における記述問題。
問5 2つの市が連携して事業に取り組む理由を述べる記述問題。
問6 各県の農業算出額から当てはまる県を選ぶ問題。

知識をしっかり固めていないと、苦労する問題が多いです。記述もなかなか難しく、問題の中に出てくる市がどこか分からないと、何を書けばいいか、と迷う受験生も多かったのではないかと思います。特に問4は、問題文の「山(が)、海へ行く」というのが何を示しているのかイメージしづらい受験生も多かったのではないでしょうか。

大問5 歴史。明治初期~太平洋戦争ごろの近代史。
問1 語句問題。
問2 樺太・千島交換条約を結んだ国と、日本領となった場所を答える問題。
問3 (1)語句問題。(2)21か条の要求のうち、ドイツにかかわる内容を答えさせる問題。
問4 1919~1939年の間に起こった出来事を選ぶ選択問題。
問5 貿易協定についての記述。第二次世界大戦の原因を述べる。

こちらもしっかりした知識が求められる大問。語句と出来事の順番は正解したい。最後の記述はちょっと書きづらいかと思われます。

大問6 公民。消費活動についての問題。
問1 語句問題。
問2 企業についての選択問題。
問3 価格に関する問題。
(1)語句問題。
(2)小売り業者が値段を下げるための工夫についての記述。
問4 株についての記述。

比較的答えやすい問題が多い印象。問4の記述も、株主と会社の関係を頭に入れておけばそこまで書くのには困らなかったはずです。

総評
やはり、記述が多いです。記述で時間を使って、最終的に時間が足りなくなったり、見直しができなかったりした受験生が多かったのではないでしょうか。個人的には、地理分野の記述は書きにくいものが多かったと感じています。
平均点はおそらく、昨年と大きく変わらないのでは、と思います。ただ、上位層と下位層の差は大きくなるのでは、と予想。
昨年同様、いかに基礎、標準レベルの問題を落とさないか、ということが問われた入試であると感じました。そういう問題を徹底的に鍛えた受験生とそうでない受験生で、かなり差がついたのではないか、と考えます。
3月9日 15:06

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