【分析】星稜高校の国語入試について

こんにちは、maru塾の原谷です。

今日は、星稜高等学校入試における過去3年分の国語を分析していきます。
対象は、令和3・4・5年度(2021・2022・2023年度)です。

まずは、大問構成を見ていきます。
この3年間、星稜高等学校の国語の大問構成は、大きく変わっていません。

大問1 論説文
・漢字書き取り問題(4問)
・接続詞選択問題
・口語文法(品詞分類)
・適語補充問題(抜き出しまたは十字以内書き)
・理由の選択問題
・要旨の選択問題
など

大問2 文学文
・漢字読み取り問題(4問)
・心情を答える問題(選択または抜き出し)
・心情の理由(根拠となる様子)を答える選択問題
・人物像の選択問題
・主題について問う問題
など

大問3 古文
・古典的仮名遣い
・古文単語の意味を答える選択問題
・文学史の選択問題
・内容把握選択問題(3~4問)
・指示内容を答える抜き出し問題

題材によりますが、出題傾向は例年同じ、と言えます。
ということは、石川県公立入試と同じく、他教科よりも易しいのでは…?
と思われますが、そうとは言えなくなりました。

この3年間の、国語の平均点を見ていきましょう。

◆2021年平均点 国語(合計)
Aコース 76.9(391.1)
Bコース 69.5(335.2)

◆2022年平均点 国語(合計)
Aコース 80.6(377.8)
Bコース 73.8(313.2)

◆2023年平均点 国語(合計)
Aコース 58.4(350.6)
Bコース 44.5(293.6)

一番最近行われた2023年度。
超易化した2022年度に比べ、超難化しました。
問題傾向は変わらかったのに、なぜ?

それは、題材が中学生にとって馴染みがないものだったことが大きな要因だと考えられます。
論説文のテーマは、「経済」。中学生の多くは読み慣れていませんね。
文学文のテーマは、「超えられない父の壁を感じる主人公の苦悩」。負の感情を中心としたお話しにも、馴染みがないと言えます。

また、文章量もそれまでの2年に比べて多く、内容の難化も相まって、大問3まで到達しない子が続出した、というのが平均点下落の要因ということです。

星稜高等学校入試国語の攻略ポイントをまとめます。

①民俗学・建築学・経済学など、様々なジャンルの論説文に読み慣れておく。
②爽やかな青春ものだけでなく、負の感情を味わう小説や、歴史物にも読み慣れておく。
③文章量が多めの問題にも解きなれておく。
④登場人物の心情や、心情と行動を結びつける問題に解きなれておく

maru塾では、入試に向けて様々なジャンルの読解問題を読み、解きなれていきます。
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