10月といえば

こんにちは、児玉です。

秋分の日を過ぎると、急に日が暮れるのが早くなった気がします。
まだ午後6時なのにこんなに暗いのか、といった今日この頃です。
そして、10月になると10月の別名「神無月」という和風月名を想い起こしてしまいますが、これは旧暦10月の別名ですので、もう少し先のことになります。
全国の神々が出雲大社に集まり、神がいなくなるから「神無し月」と呼ぶとか、逆に出雲に神々が集まるから出雲では「神在月」と呼ぶとかという話はまた今度にして、今日は新暦と旧暦について、大雑把に考えてみます。
(注)神無月は、古代の「の=な」で、神の月=神な月(かむなづき)が語源という説が有力のようです。

さて、お正月と旧正月、新盆と旧盆などの違いを説明するとき、よく「新暦」「旧暦」という言葉を使いますが、暦には大きく分けて、太陽の運行をもとにした「太陽暦」、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」、太陽と月の両方を取り入れた「太陰太陽暦」があります。

現在、日本を含め多くの国で使われている暦は、古代エジプトを起源とするグレゴリオ暦で、太陽の運行をもとにした太陽暦です。
地球が太陽をひと回りする周期を1年とするもので、季節の流れに合っています。
日本で太陽暦が採用されたのは、明治6年(1873年)で、それまでは太陰太陽暦を長い間使っていました。
そこで、新しく採用された暦を「新暦」、古い暦を「旧暦」と呼ぶようになりました。
旧暦の太陰太陽暦は古代中国が起源とされており、7世紀に日本に伝えられ、何度も改良が重ねられました。
幕末から明治にかけて使われていたものを「天保暦」というそうです。

太陰暦では、月の満ち欠けをもって1か月としますが、月が地球の周りを一巡するのは29.53日なので、12か月で354日となり、太陽暦より11日短くなってしまいます。
そうすると、月のめぐりだけの太陰暦だけではだんだん季節がずれてきて、1月なのに夏の暑さになってしまうことも出てきてしまいます。
そこで、32~33か月に一度うるう月を入れて13か月とし、そのずれを解決したのが太陰太陽暦です。
それでも、うるう月というのはいささか面倒ですね。

というわけで、無茶苦茶端折って言うと、

明治5年まで使っていた太陰太陽暦に従うのが「旧暦」
明治6年以降採用された太陽暦に従うのが「新暦」

ということになりましょうか。

それでは、また。

コメント