金大附属中学実力テスト分析 中2 ・・・から見る、新中2公立中学生の泉丘高校志望生への警告

金大附属高校受験

金大附属中学の春休み明け実力テスト。

本日は中2の分析をします。





( )内は累積人数

475点以上  :7人

450~474点:31人(38人)

425~449点:37人(75人)

400~424点:23人(98人)

375~399点:8人(106人)

350~374点:13人(119人)

325~349点:7人(126人)

300~324点:10人(136人)

275~299点:1人(137人)

250~274点:5人(142人)

225~249点:3人(145人)

225点未満  :3人(148人)

◆平均点:399点(国82点・社80点・数73点・理81点・英83点)

以上の数値をもとに、分析していきます。





・・・と、分析にの前に一言。

この学年は、グラフから、例年稀に見る「超優秀学年」です。

例年なら金大附属高校に普通に合格していた子でも、この学年だと合格できない、ということが起こると予測されます。

今年の新高1がそうでしたね。

ですから、現在いい点数を取っている子でも油断は絶対に出来ません。

逆に、金大附属中学から泉丘高校を受験する子が多くなることも予測されます。

ということは、例年なら金大附属高校に合格間違いなしレベルの子が泉丘高校を受験するため、泉丘高校受験戦線は大混戦、つまり、例年なら泉丘高校に合格していた公立中学の子でもこの年度は泉丘高校の合格へのハードルが一段上がるということです。

金沢市の全中2生、金大附属高校および泉丘高校に進学したいなら、今から頑張らないと、危ない!!

あと、最後に二水高校受験についても書きます。

それを通じて、さらに金大附属中学2年生の傾向も追加して書きます。





では、分析を。

点数の分析以外、つまり説明文章は中3分析とほぼ同じですので、中3分析をすでにお読みの方は読み飛ばしても構いません。





◆金大附属高校推薦合格ライン35位以内

35位=約451.4点

金大附属中学から金大附属高校への内部推薦合格は35人。35位だとギリギリと感じるかもしれませんが、最近の金大附属中学生の上位生には「泉丘高校理数科」「県外有名私立高校(開成高校・灘高校・東大寺学園・麻生・筑波大附属高校駒場など)」を志願する子も多くなっています。それらを踏まえると、35位以内というのは推薦合格においては「安全~合格ゾーン」といえます。

ただし。内部推薦合格には「内申書」がかなり大きな影響を持ちます。校内10位以内など圧倒的な結果を残している子であれば内申書は不問かと思われますが、それ以降の順位の場合、たとえ35位以内でも内申書が悪すぎると不合格となるでしょう。学校での生活態度、気を付けてください。



◆金大附属高校推薦ギリギリライン50位以内

50位=約440.1点

これを下回ると内部推薦合格は難しいです。内部推薦合格を狙うのであれば、今回の実力テストにおいては最低でも425点は必要です。内申書に自信が無い場合、推薦合格は絶望的です。一般入試の対策も併せて進めて行くことをお勧めします。



◆金大附属高校一般入試合格ライン60位以内

60位=約434.1点

金大附属中学から金大附属高校への内部進学合格者数は、推薦35人を合わせて「一旦」60名です。「一旦」の意味については次の項で説明します。

金大附属中学校内60位以内に入っていれば、当日アクシデントがない限り、一般入試において合格の確率はかなり高いと言えます。60位ではギリギリかも、と思われた方は、前々項をまたご覧ください。推薦・一般、関係なく、とりあえず金大附属高校合格を、と思う場合は、この60位以内という順位は「安全~合格ゾーン」です。もちろん、油断禁物ですよ。



◆金大附属高校一般入試合格限度ライン70位以内

70位=約427.4点

前項の「一旦」について説明します。金大附属中学内部・公立中学の、それぞれ推薦・一般入試での合格者120人のうち110人が決定したら、残り10人は内部・公立関係なく、残りの受験生から上位10人を合格者とします。つまり、残り10席に関しては、金大附属中学から〇名と指定されておりません。残りの受験生において、公立中学の子たちの方が優秀であれば金大附属中学からはゼロということもあり得ますし、その逆もあります。

ここでは一旦、この残り10名が金大附属中学生で全て占められると仮定し、70位の推定点数を提示します。なお、残り10名に関しては、500点満点換算ではなく700点満点換算(英語を200点満点換算、残り4教科のうち最高得点の科目を200点満点換算とし、残り3教科を100点満点換算のまま計算)となります。ですから、同じ411点でも、英語が低いか高いかでその点数の価値も変わってきますので、ご注意ください。



◆金大附属中学生中央値80位

80位=約418.6点

1学年160人の金大附属中学ですから、80位の点数はちょうど中央値となります。ここで注意していただきたいのが、中央値=平均点ではないこと。年度にもよりますが、平均点=例年なら90位前後(この学年は高いので、このテストでは99位)です。ですから、よく「平均点だから順位もちょうど半分のところだね」とアドバイスしている塾の先生がいるそうですが、違います。実際は中央値の方が平均点より高い(今年度は「はるかに高い」)です。



◆金大附属高校一般ギリギリライン100位以内

100位=約392.8点

金大附属中学校内順位において100位以上だった子の合格者は、多くはありませんが、います。今回この点数未満であり、でも金大附属高校を諦めたくない子は、まずは100位以内を目指してください。実力テストの度に分析しますので、何点で100位以内なのか毎回ぜひチェックしてください。



◆泉丘高校普通科合格ライン平均点より少し上この学年は平均点くらい

平均点=399点

まずは泉丘高校普通科。2018~2022年の5年間において、金大附属中学から泉丘高校に進学した生徒の数は平均して16人。金大附属中学から金大附属高校への内部進学者数を仮に70名とすると、86位以内であれば泉丘高校普通科への合格が見えてきます。かつ、県外進学の子も86位以内には数名いますし、先に書いた通りこの学年の泉丘高校合格者は増加しそうなので、100位以内つまり今回のテストでいえば平均点くらいならば泉丘高校普通科は合格圏内です。安全圏ではありませんのでご注意を。



◆二水高校合格ライン105位以内

105位=約377.1点

前項の泉丘高校同様、2018~2022年の5年間において、金大附属高校から二水高校に進学した生徒の数は平均して14.8人。ですから、金大附属高校と泉丘高校および県外有名私立高校に合計で90人進学すると仮定すると、105位以内に入ることが理想的です。



以上となります。





最後に、前述した通り、最後のまとめを書きます。

中2と中3の分析の中で、各順位の各点数を見比べると分かります。

上位層は10点以上の開きがあり、時には15点20点以上の開きがあり、中2の方が点数は高い印象です。

が、105位になると、5点しか変わりません。

以降の順位を計算してみると、110位以降は中2も中3もほぼ点数が変わらないことが分かりました。

これはつまり、110位以下は例年通りの学力であると予測されます。

ですから、105位が目安の二水高校受験戦線は泉丘高校ほど激戦ではないかもしれない、と予測しました。

とはいえ、それを見越した公立中学の子で、例年なら泉丘高校合格余裕の子が二水高校受験にシフトチェンジしてくると、二水高校受験戦線ももれなく激戦化します。

やはり、金沢市の金大附属高校・泉丘高校・二水高校など上位高校合格を目指す新中2の子たちは、相当頑張らないといけません。

金大附属中学の上位生が県外受験を多くするのであれば、受験戦線は例年化する可能性もありますが・・・希望・願望を含んだ憶測はしない方がいいですよね、その分、勉強しましょう。



以上、個人の予測でした。

点数や合格ラインなど、あくまで予測ですので、ひとつの目安として見てください。

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