漢字筆順 一通りとは限らない

国語の勉強法

こんにちは、金沢市国語塾です。

定期テストや模試、あるいは入試でたまに出る「漢字の筆順」問題。

すべての筆順が書かれているものから正解を選んだり、指定の画が何画目かを聞かれたりします。

テストの問題では、複数の正解が存在しないような漢字を選んであるはずですが、実は複数の筆順がある漢字もあります。

例えば「必」という漢字。

最初に筆順はただ一通りではないと言ってしまったので、どれが正解かという質問は意味がないですね。

そうです。
どれもが正解なのです。

上の書き順はすべて、辞書に掲載されています。
つまり、「必」という漢字の書き順は3通りあるのです。
現行の漢字辞書には、基本的に「ア」の書き順で掲載されていることが多いようです。
しかし、大修館書店が刊行している『新漢語林 第二版』などの3つの書き順を掲載している辞書もあります。

では、なぜ、このようなことが起こる(起こった)のでしょうか。
少し調べてみました。

教育指導の経緯
昭和33年(1958年)、文部省が「筆順指導の手びき」を作成しました。このとき書道家の間で「どの筆順が正しいか」をめぐって激しい議論があり、統一できなかったため「載せなかった書き順も誤りではない」と注釈を入れました。

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複数筆順の容認
その結果、「必」など一部の漢字については複数の書き順が辞書や教育現場で認められることになりました。現在でも『新漢語林』などの辞書には3通りの筆順が掲載されています。

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書道史的背景
古典書道作品(例:『九成宮醴泉銘』や『真草千字文』)では、異なる筆順で「必」が書かれており、流派や時代によって自然に複数の書き方が伝わりました。

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現代の原則
昭和52年以降は「上から下へ」「左から右へ」という大原則のみが強調され、厳密な統一は求められなくなりました。そのため、現在も全体の約2割の漢字に複数の書き順が存在します。

ということだそうです。

とすると、入試で漢字の筆順を出すとなると、漢字選びのハードルが上がりますね。
筆順の大原則に従って書けば、筆順がただ一通りに決まってしまう漢字を選ばなければなりませんからね。

ところで、書き順はのどれでもが正解としても、漢字の形を整えやすい書き順はありそうに思いませんか?

もちろんこれも人それぞれだとは思いますが、私はが形を作りやすいです。

あなたはどの筆順がすきですか?

それでは、また。

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