第5回石川県総合模試 国語 レビュー その3

国語の勉強法

こんにちは、金沢市国語塾です。

総合模試国語のレビューです。
今回は、大問四と大問五を見ますが、第5回総合模試国語はこれで完了となります。

大問四

いつもどおり、古文です。
今回の出典は、「近世畸人伝」という江戸後期に伴蒿蹊が著した伝記集からで、この伝記集は、奇人と呼ばれる風変わりな人物たちの逸話をまとめた書物です。
出題は、その伝記集に出てくる久隅守景(くすみ もりかげ)という狩野派絵師にまつわる話の部分からです。
守景は加賀藩に縁がある絵師で、それは問題本文中の「金沢」という文字や、現代語注釈の「加賀候」からもうかがえます。
まさに、石川県総合模試ならではの出題だと言えるのではないでしょうか。

古文のそのものも、割と読みやすい易しい部類のものだと思います。

問1
いつもどおり、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題です。
配点は2点ですが、間違えることが許されない問題です。
当然、maru塾生の正解率は100%です。
しかし、全体正答率は84%。
間違えた生徒は、あきらかに古文の基本を学べていないということです。
「知りたまへる」をどのように間違って現代仮名遣いに直したのでしょうか。
16%の不思議です。

問2
本文中の言葉と同意である言葉を、やはり本文から探す問題です。
元の言葉は「扶持」で、正解は「
歴史の教科書をよく読んでいれば、言葉だけで正解出来ると思うのですが、本文に「禄を与へば」とありますから、「禄」の意味を知らなくても正解出来るはずです。
しかし、全体正答率は驚きの40%。
現中学生の語彙の乏しさを体現しているものと思われます。
ただ、上で述べたように、単純な語彙問題ではなくて、むしろ読解問題なのですがね。

問3
動作主(言った人物)を特定する問題です。
古文では主語はよく省略されますから、やはり頻出の問題形式ですね。
文脈や敬語などから特定しなければなりませんが、この問題はやや難しかったようですね。
場面状況を把握していれば特定しやすいのですが、その場面での「守景」と「藩主の側近」とのやり取りを読み取れなかった生徒が大半だったということでしょうか。
全体正答率は39%に留まりました。

問4
金沢市統一テストでも総合模試でも、最近はこの形で出題されることが多いですね。
二人ないしは三人の複数人による会話内容が一部空欄になっており、これを埋めることで古文の読解をさせるという形式です。
ただ、総合模試のほうは、会話と設問が別々になっており、金沢市統一テストのほうは会話の中に設問を埋め込んであります。
このブログでも何度か書いていますが、統一テストの形式は、問題が読みにくいと思っています。
つまり、総合模試形式のほうが素直で見やすいと。

話を問4に戻すと、この会話中には3つの空欄があり、一つは20文字以内の現代語で古文の内容を書かせるもの、あとの二つは本文中から書き抜きさせるものです。

一つ目は、文そのものを作ろうと思うと難しく感じてしまいますが、本文中に「たやすく人の需めに応ずることなし」とありますから、これを現代語文に盛り込めば良いだけです。
配点4点のところ、全体正答率14%という悲惨な結果でした。

二つ目の空欄補充は、誰が発した言動なのかが分かれば簡単だし、三つ目も作者が二度使っている言葉に気付けは簡単です。
二つ目の配点は3点で全体正答率は16%、三つ目は配点2点で正答率15%。
みなさんがとても古文を苦手としているという実態が浮かび上がってきます。

古文は、触れる時間を多くすればするだけ点が取りやすくなります。
もっと古文に親しみましょう。

大問五

これもいつもと同様、200字のテーマ作文です。

条件の概要も毎回ほぼ同様で、提示される資料の中から、自分の支持するものを選び、選んだ理由・意見などを、自身の体験を通して書けというものです。

今回のテーマは、3R(スリーアール)、すなわち「Reduce(リデュース:削減)」「Reuse(リユース:再使用)」「Recycle(リサイクル:再資源化)」の取り組みについてでした。
このテーマは、全国の高校入試や模試、あるいは作文の演習でよく取り上げられるテーマなので、模試の過去問をたくさん解いているmaru塾生にとっては、既視感のあるテーマだったかと思います。

また、以前は二段落構成を指定していたこともありましたが、最近は段落構成についての指定が外されていることが多くなりました。
今回も段落構成に関する指定はありませんでした。

配点は10点ですが、総合模試ではなかなか満点をもらえることは少なく、8点以上は高得点と思って良いのですが、全体正答率が5.3点と、「みんな意外にもらえてるな。」という印象です。
時間切れで完結出来ずに0点の生徒も散見される中、平均5.3点というのは、指定条件を守って完成させてあれば7点程度は与えているのだろうと推測できます。
事実、maru塾生がもらった点数を見ると、7点が最頻値のようです。

ですので、満点を与えることについては厳しいけれど、明確な誤りがなければ、稚拙な表現や内容であっても、それに関してはあまり減点しないのかもしれません。

つまり、指示通りに書けば7点もらえると考えてよいわけですから、この作文を手つかずに終わるような時間配分はダメだということです。

日頃より200字作文の練習を繰り返して、これを10分で書き終えるように鍛えておき、模試や入試では、作文に10分をかけるという時間配分の実践が必要になってきます。

作文のテーマ内容によって正答率が変動

レビューその1で触れたとおり、第5回の平均点は第4回の平均点より3点ほど高いものでした。

第4回の全体正答率を見ると、第5回と同じような分布なので、どれか1問が平均点の差3点を生んだという感じではなく、強いて言えば、説明的文章問題が第5回のほうがやや易しかったためかなと感じます。

作文の正答率が、第5回は5.3点なのに対して、第4回は4.9点でしたので、これが3点差に少なからず影響を与えているようです。
どのようなテーマで出題されても対応できるよう、作文の練習は積んでおきましょう。

第5回総合模試国語の分析はこれで終わります。






コメント