春はあけぼの 枕草子第一段

国語の勉強法

金沢市の国語塾、maru塾です。

いよいよ中間テスト直前。
中学2年生の国語のテスト範囲に「枕草子」が入っている中学校がほとんどではないかと思います。

学校でもそうだろうとは思いますが、maru塾では当然、第一段は丸暗記です。
漢字も歴史的仮名遣いも何もかも、完全丸覚えです。
そして書かせます。

春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

実に味わい深い文であり、声に出して読んでも、その流れるようなリズムが更に良いですね。
これほどまでに素晴らしい文を、ただテストのためだけに覚えるのはもったいないです。
清少納言の感性を感じ取り、その場の情景が思い浮かぶほどに読み込んで欲しいものです。
当然、意味は完全把握です。
細かい文法について、今は詳しく答えられなくても大丈夫ですから。

さて、実際に暗記するとなると、テキストを見て、暗唱してまたテキストを見ての繰り返しで覚える人が多いのだと思います。

そういう覚え方に対してあまり補助にはならないかもしれませんが、サブミナル効果が少しでもあればと、maru塾のある場所に「枕草子 第一段」とやがて出てくる「平家物語 序文」を貼ってあります。

これが貼ってあるのは、とある狭い個室です。
人によっては利用頻度の差はありますが、塾にいる間は一度は入るところです。
そして、教室のどこに貼るよりも、一番目に付く場所、というか目に入る場所です。
もう分かりましたね。
他にもいろいろ貼ってありますが、全景を撮影できないほど狭いスペースでして…。

それでは、また。

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