こんにちは。金沢市国語塾です。
今回も、国語の基礎的な力についてのお話です。
たまにお子さんのテスト答案を見て、おかしな日本語の文を書いていることはありませんか?
例えば、主語と述語の関係がめちゃくちゃ、とか、助詞の使い方がおかしい、とか、文のつながりが不自然、とか。
そういう間違いを単なるケアレスミス、と流さない方がいいです。
なぜなら、正しい日本語が分かっていない可能性があるからです。
「正しい日本語が分からない」とは?
正しい日本語が分からない。
これを聞いて、
「うちの子がそんなわけないでしょ!!」
「そもそもそんな子いるのか?」
と思われたかもしれません。
残念ながら、正しい日本語が分かっていない子、意外と多いです。
そもそも、正しい日本語が分からない、とはどういう状態でしょうか?
先ほども少し書きましたが、
・主語述語の関係がめちゃくちゃ
・助詞の使い方がおかしい
・呼応表現など、適切な表現で終えていない。
・語彙の使い方がおかしい
などなど・・・
こういう間違いをし、なおかつ気が付かない子が、「正しい日本語が分かっていない」状態にある子だと考えています。
お母さんお父さんからすると、なぜ間違えるんだ、間違いに気が付かないんだ、と思うかもしれません。
ですが、案外そういう子は多いです。
なぜ身に付いていないのか
おかしな日本語を使ってしまうのは子供に限ったことではないですし、見る頻度は増えてきたように思います。
ではなぜ、正しい日本語が身に付いていないのでしょうか。
それは、日頃「正しい日本語」に触れる機会、つまり読書や新聞など、きちんと校正された文章を読む機会がないからです。
日常会話においては、正しい日本語かどうか、気にすることはないと思います。
多少間違っても、十分に伝わるからです。
ですので、普通に生活しているだけでは細かい間違いには気づけないままです。
一方、本や雑誌、新聞は誤字すらまれにしか見つからないほど、よくよく校正されて作られています。
たくさんの人が目を通す可能性がある以上、間違った表現を載せるわけにはいかないからです。
昨今では読書不足が叫ばれているように、こういったものに触れる機会が少なくなっています。
馴染みがないと、人は気が付かなくなっていくものです。
例えば、よく親しんでいる人の氏名はまず間違えません。
誤記されているなら、すぐに気づけるはずです。
高と髙、島と嶋など、細かい漢字の違いにすら、違和感を覚えるでしょう。
ですが、初めて出会った人の名前は、なかなかそういうわけにはいきません。
※10/3追記「初めて」が「始めて」になっていましたね。ご指摘くださった方ありがとうございます。
漢字の細かな違いどころか、字そのものすら間違ってしまうこともあるはずです。
これと同じです。
普段から触れていないと、違和感すら持たないでしょう。
習得には積み重ねが必要
そして、この感覚は一朝一夕で身に付くものではありません。
私たちがおかしな日本語に違和感を持つのは、長年積み重ねてきたからに他ありません。
なので、お子さんが気付きにくいというのは、必然といえば必然です。
ですが、同じ年、同じ学年でも差があるのは事実です。
この差は機会の差です。
どれだけ読書などを通して、正しい日本語に触れてきたか、ということが表れているのです。
言うまでもなく、全く読書してこなかった子と、それなりに読書してきた子の差は相当にあります。
習得を早める2つの方法
正しい日本語を見極める力は、読書週間によって差がつく。
では、その差を埋めるにはどうしたらいいのでしょうか?
ここからは、その差を埋める、正しい日本語の習得を早める2つの方法を紹介します。
1、文章の書き写し
まずは、文章の書き写しです。
読むだけではなく、書くことで正しい日本語に触れる機会を増やし、記述の際にも間違うことなく書けるようになります。
具体的には、本の一説、新聞の一記事の書き写しをするとよいです。
過去の教え子に、3兄弟ともすさまじく賢い子がいたのですが、その子たちのお母さんは小学校のときから朝日新聞のコラム「天声人語」の書き写しをさせていたそうです。
実際、その子たちの記述でおかしな日本語を見た記憶はありません。
普段から正しい日本語を書く、使うことで、いざ自分が間違った際にも違和感を持てるようになり、正しく書けるようになるわけです。
2、人に見てもらう
次は、書いた文を人に見てもらう、読んでもらうことです。
そもそも、自分で書いたものというのはなかなか間違いを発見できません。
「まあ合ってるだろ」と思い込んで見ているからです。
本の校閲も、たくさんの人で行っていることがほとんどです。
ですので、書いた文章を見てもらうことは、いかに自分の書いた文章がヘタか、ということを知るいい機会となります。
お母さんお父さんにお時間があるのなら、各記述問題を添削してあげてください。
人の目にさらされることで自分の間違いに気づき、よりよい文章を書けるようになります。
まとめ
・正しい日本語が分かっていない子が多い
・習得には、正しい日本語に触れる機会を増やすことが大切
・実際に書く、人に見てもらうことで習得が早まる
お母さんお父さんが思っているより、お子さんは日本語を使いこなせていません。
まずは正しい日本語に触れる機会を増やし、経験を積ませることで徐々に改善していくはずです。
maru塾でも、講師が1人1人の記述に目を通し、おかしなところは必ず指摘します。
書いて、見てもらい、直す。
その繰り返しを積み重ねてもらうことで、確かな記述力を身に付けさせます。


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