こんにちは。金沢市国語塾です。
このブログでは、「読解力が無いと国語以外の科目でも高得点が取れない。」と再三再四と書いてきました。
一番大きな問題は、題意を掴めないということでしょう。
同様に、正しい文が書けないと、他の科目でも得点できません。
正しく文が作れないと、他の科目ではどうなる?
数学では論理的な説明や証明が書けない。
理科や社会の記述問題で、解答とする自分の主張をうまく伝えることができません。
英語を日本語に訳すときに正しい意味の訳文を書けない、英作文で文の組み立てができないなど、困ることばかりです。
文の基本
この記事でいう「文を作る」とは、長い文章を書きあげることを指すのではなく、短い一文から、数文の文の塊を作ることを指します。
今さらですが、文の基本構造です。
1.主語と述語
文の中心は「主語(誰が・何が)」と「述語(どうする・どんなだ)」です。
例:私は(主語)本を読む(述語)
2.修飾語
主語や述語を詳しく説明する言葉です。
例:昨日、私は図書館で(修飾語)本を読んだ(述語)
3.接続語
文と文をつなぐ言葉で、「しかし」「だから」「そして」などです。
例:雨が降った。しかし、試合は続行された。
本当に基本的で、しかも分かり易そうな例ばかりなので、この記事を読んでいる方は、揶揄われていると思ってしまうかもしれません。
記述問題の驚く解答
しかし、現実には、数学であれ社会や理科であれ、証明や記述問題においてこれらの基本的要素が抜けている稚拙な文を書いてある解答・答案がとても多いのです。
社会・理科の記述問題は、小論文レベルの文章量を要求しているのではありません。
1文、多くても数文で完答できる問題ばかりです。
記述問題が苦手という生徒の解答文は、そのたった1文や数文の中の1文、2文がこの「文の基本」を満たしていないため、何が言いたいのかが伝わってこないのです。
書いた本人の頭の中には主部が存在しているから不要だとでも思うのでしょうか。
あるいは、採点者が補完するのが当然と考えているのでしょうか。
記述式問題の正解というのは、その解答文を読めば、どんな問題かがある程度わかるような文でないといけないのです。
まとめ:国語は他の科目の点数も引き上げる
証明や記述式問題の解答を書くには、もちろん、その主旨が的を得ていないといけません。
いくら、文自体が正しいものであっても、論旨がずれていては正解になりません。
問題は、中身(本人が書こうとしたこと)は正解なのに、文が正しくないために不正解とされることです。
本人は正解と思っていたところ、答案を返却されて愕然とする。
よくある状況です。
採点にクレームを付けたいところでしょうが、今一度、自分の書いた文を読んみて、本当に正しく伝わる文を書いているのかを確認しましょう。
ただ、これは上にも書いたように、本人の中では完答ということになっているわけですから、やはり第三者に読んでもらって、どこがおかしいのか、何が欠けているのかチェックしてもらったほうが良いですね。
国語塾maru塾は、国語の添削を通じて、他の科目の点数も押し上げます。

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