こんにちは。金沢市国語塾です。
金沢市統一テストが近づいているので、公立高校入試や統一テストについて書いてきました。
しかし、すぐさま石川県総合模試が行われます。
そう、今週の日曜日、10月12日に令和7年度第4回石川県総合模試があります。
総合模試の漢字書き取り
総合模試の国語では、公立高校入試を模して、漢字の読み取り4つ、書き取り4つの計8問が出題されます。
いずれも、1問2点で16点です。
16点は大きいですね。
このうち、読み取りの8点分はひらがなで答えますから、読めれば問題なしでしょう。
しかし、書き取りのほうは、ただ書くでは8点もらえません。
正確に書かないと、点数が入りません。
中間点は無いようですので、1問につき、2点か0点ということになります。
そして、その採点基準が思いの外、厳しいのです。
総合模試の漢字書き取り 過去問の採点基準
既に何度か総合模試を受けた生徒なら知っていることでしょう。
しかし、これから初めて受けるという生徒は、採点基準がとても厳しいという認識で受けてください。
過去の採点基準例を出します。

令和5年度第4回の解答・解説からの抜粋です。
止め・撥ねの形が指摘されていますね。
離れているべきところがくっついていてもダメですし、抜けるところははっきりと抜けていなければなりません。
次は、令和6年度第4回の解答・解説からの引用です。

同じく、止め・撥ねについても指摘されていますし、造りが別の造りになっていないかを採点基準としています。

令和6年度第5回の解答・解説より
毎回同様な指摘がありますが、ここでは「しんにょう」の形に正確性が求められています。
例はここまでとしておきますが、これらの例が示す通り、総合模試の漢字書き取りの採点基準は、相当厳しいということが解っていただけたでしょうか。
漢字練習で意識すること
他の回では、横線の長さも採点基準となっています。
更に、もちろんですが字体が楷書で書かれていること。
角が丸くなっている字は、上記の部分だけがあっていても、点数はもらえません。
日頃の漢字練習では、止め・撥ね・払い・書き順・画数にまで神経を使って書くこと。
正しい書き順(筆順)は、漢字の形に影響を与えますし、画数を数えるときにも必要です。
総合模試ではあまり出題されませんが、漢字のある部分が何角目なのかを尋ねる問題もありますし。
参考:字体・字形に関する指針
あくまで参考ですが、次のような意見もあります。
文化庁の国語施策「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」
該当するPDFを読むと、と言っても243ページにも及ぶ報告書なので通読するだけでも大変ですが、12ページ目(下部添えページ数8ページ目)に
「字形の違いが字体の違いにまで及ばない限り、特定の字形だけが正しく、他は誤りであると判定することはできない。」
とありますので、解釈の仕方によっては、止め・撥ね・払いが字体に影響を及ばさい程度の違いなら、誤答とできないとも受け取れます。
総合模試の採点基準もこれを意識した上のことと思います。
総合模試の採点基準で✗が付いている書き方をすると、別の字体になってしまう可能性があります。
まとめ:熟語を学んで漢字練習を
漢字の練習は、単漢字で練習するのではなく、なるべく熟語で練習しましょう。
漢字の書き取りで、同じ読み方の別の意味を持つ熟語で誤答している生徒もよく見ます。
正しい熟語で漢字練習することは、語彙を増やすことでもあり、一石二鳥です。
国語塾maru塾には、漢字練習のための素材がたくさん用意されていますので、ぜひ、お問い合わせください。


コメント