第5回石川県総合模試 国語 レビュー その2

国語の勉強法

こんにちは、金沢市国語塾です。

前回の続きで、大問三からになります。

大問三

大問三は論説文で、山崎正和「天空と想像力」からの出題です。
「天空と想像力」は、人間が無限の空間をどのように意味づけ、文化や芸術に取り込んできたかを探る美学的・文明論的考察で、そのうちの現代の科学教育に結び付く部分を抜粋したものだと思われます。
また大問三は、論説文問題の文章量としては、どちらかというと少な目なのではないかと思います。

注釈されている言葉は、忌避、風葬、鳥葬、桎梏、表象、帰納、です。
桎梏以外、注釈は要らないような気もしますが、念のためというところでしょうか。
中学生(もちろん小学生も)の語彙不足も、総合模試の出題者側に織り込み済みなのでしょう。

問1
指示内容を把握しそれを30字で書く問題です。
かなり条件を絞っての出題ですので、解答し易い問題と思われます。
ところが、3点配点のところ、全体正答率は0.9点。
当塾受験生徒の加点状況を見ると、満点の生徒も多いのですが、0点の生徒も何人かいますね。
おそらく、受験者全体でも同様であったため、全体正答率(全体得点平均)が1点未満になったのでしょう。
指示内容が分からなかったのではなく、30字での解答文作りが出来なかったものと思います。

問2
2か所に接続語を補充させる問題で、四択問題です。
この形式の問題は、組で正解しないと点数がもらえないようになっており、接続語の演習問題でよく見る形式です。
当塾では徹底的にこの手の問題の解説をしていますから、当塾生はほとんど正解でした。
ところが、全体正答率は66%ですから、3人にひとりは間違ったことになります。
それぞれ、前後の内容から順接か逆接かなどを判断しなければならないところ、直感だけで選んでいる生徒も多かったのでしょうね。

問3
「神や仏」の言い換えを文中から探す問題で、一般的な表現ではなく、本文独自に表現されている言葉を探すものでした。
文字数も3文字と指定されていることから、探しやすいと思うのですが、全体正答率は61%でした。
正解は「超越者」ですが、間違えた人の解答が気になります。
いずれにしても、これで点を落とした人は痛い。

問4
連語補充の四択問題です。
該当する空欄の直前に、手の触れられない空の特色が、清浄と神秘の感覚を誘って・・・とありますので、「天国が空高くにある」ことと結びついていることが分かり、正解の「聖なる存在」を選べるはずですが、本文中の「地獄は土中深くにある」に釣られて他を選んでしまったのでしょうね。
注意深く読めば簡単な問題です。

問5
筆者主張の要点をまとめる記述問題です。
60字以内(ということは最低でも50字)で文を作らねばならず、記述式問題を苦手とする生徒が一番苦しむ問題です。
配点6点のところ、全体正答率が3.4点。
思いの外、点が取れているように思いました。
問題文にかなり親切な誘導があったことは事実ですが、採点基準が割と緩かったのではないかと邪推しています。

問6
主語を抜き出す問題。
簡単極まりない問題だし、実際、当塾生の正答率はほぼ100%でした。
にもかかわらず、全体正答率が63%。
間違えようのない問題だと思うので、どうして正答率が100%近くでないのか疑問ですらあります。

問7
筆者主張の要点を70字以内でまとめる問題です。
「科学」「教育」という言葉を使うよう指示があります。
最後段落を中心にまとめればそれほど難しい問題ではないと思いますが、みなさん、出来なかったようですね。
配点7点のところ、全体正答率0.7点でした。
当塾生の最高点も3点だったので、厳しめの採点基準であったことがうかがえます。
加えて、時間切れを恐れるあまり、問7の解答を回避した生徒も多かったのだろうとも思います。

続きの大問四、五は、次回に。


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