こんにちは、金沢市国語塾です。
以前の記事である—選択肢問題「なんとなく」選んで間違ういつものパターン—でも書きましたが、依然として誤答肢を選ぶ生徒が減りません。
当塾の生徒は選択肢問題の解説で「選ぶ理由」や「目印の付け方」をしつこく教わりますので、石川県総合模試の正解率が100%近いのですが、全体正答率を見ると、他の生徒(maru塾生以外の多く)は予想以上に出来ていません。
上の「間違う生徒は減らない」という感想は、この全体正答率から来るものなのですが……
ということで、今回は間違って選んでしまう最も多いのではないかと思うパターンをひとつだけ挙げます。
それは、もっともらしいことを書いてある選択肢を選んでしまうということです。
この一見すると正解のように見えるが、よく考えると誤りである選択肢が厄介なのです。
「よく考えると」いうのは、選択肢に書いてある文そのものの中に矛盾を含んでいたり、本文の文章と内容が異なるの両方の意味を持ちますが、ここで言う厄介な選択肢とは、選択肢の文自体には矛盾や間違いがないものを指します。
それでいて、その選択肢の内容が本文内容に合わないものや、合っているが問題が聞いていることに合致しないもののことです。
例を出しましょう。
問
この文章で筆者が述べたかったのはどんなことか。最も適切なものを次から一つ選び、記号で答えなさい。
ア 日本の自然や伝統をこれからも大切にしていきたいということ。
イ 新しいものより古いもののほうがすぐれている場合があるということ。
ウ 日本の自然やものづくりの技術はとてもすばらしいものだということ。
エ 身の回りの何気ないものの中にかけがえのないものがあるということ。
どうです?
どれももっともらしいことが書いてあるでしょ?
ア〜エのどの文にもおかしいところはありません。
ですから、どれが正解かは問題の文章のみに依存するのです。
極端な場合、問題の文章を読まなくても、選択肢どうしを比較することで正解を選べることはありますが、大抵は本文の文章を正しく読まないと選べません。
しかも、この問題の本文の文章にはア〜エのどの選択肢にも関連することが書いてあるので、ますます混乱してしまいます。
この例はどれが正解であるかの説明ではありませんので、正解はどれでも良いのですが、文章の内容から、ふわっと選ぶ人ならどれでも選んでしまうことでしょう。
この問題の文章は、最後段落で総括しています。
いわゆる尾括型ですね。
そういう文章構成を読み取った上、最後段落から筆者の述べたかったことを選べば、迷うことなく選べる問題でした。
本文内容に根拠を探すだけではなく、本文の文章構成も意識して選ばなければならないこともあるのです。
本日の国語演習でも、このもっともらしい選択肢を選んで誤答した生徒が複数人いました。
これらの生徒は中学1年生と2年生です。
中学1年・2年の間に、こういう失敗をその都度講師に指摘されて鍛えられるため、maru塾生の総合模試における選択問題正答率が高くなるのだと思います。
それでは、また。


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