こんにちは。金沢市国語塾です。
本日、石川県公立入試の1日目でした。
早速、国語の分析をしていきたいと思います。
問題の構成
まずは構成から。
大問1 漢字の読み書き
読み:乗車 卸す 氷塊 膨らむ
書き:サンチョウ イサんで ギンガ クれる
大問2 小説文 「空色バウムクーヘン」(吉野万理子)より
問1 適当な ホショウ の漢字を選ぶ問題
問2 抜き出し
問3 慣用句問題。漢字1字を入れる
問4 50字記述。
問5 心情の選択
問6 内容理解の選択
問7 75字記述
大問3 説明文 「世界は進化に満ちている」(深野祐也)より
問1 接続詞の選択問題
問2 単純の対義語
問3 指示語内容の記述。40字。
問4 筆者論述の理由記述。30字
問5 事象の目的記述。60字。
問6 適語補充。漢字3文字。
問7 部分の要約の穴埋め。50字記述+15字抜き出し
大問4 落栗物語より
問1 かまへて の現代仮名遣い
問2 動作の主語を答える問題。選択。
問3 内容理解の選択
問4 話し合いの穴埋め。5字抜き出し+10字以内抜き出し+現代語でまとめる
問5 200字作文
大問ごとの分析
大問1
漢字の読み書き4問ずつは例年通り。
卸す 氷塊 イサんで あたりはちょっとなじみが薄く、悩んだ子も多そうです。
あとは、クれるを「暮」ではなく「墓」と書いてしまった子がいたのでは、と思います。
ただ、読み書きどちらも難解なものは出なかったので、ここは確実に得点したいところです。
大問2
文章自体は非常に読みやすい内容。
語彙も難しくなく、難解な表現なども見当たりません。
強いて言うなら、「ガタイがいい」「背筋をしゃんと」や「(体の)故障」
「はずみで」などはピンとこない子もいるかな、くらいです。
テーマは、「競技や部活についての思い」。
ここ数年、小説は家族、部活、競技など、中学生でも馴染みのあるものが題材になっていることが多いです。
今年の小説文も、場面の想像はしやすかったと思います。
問題も、どれもそこまで難しくはない印象でした。
同音異義語の使い分けや慣用句・ことわざなど言葉の問題は最近よく出題されるようになりました。
代わりに文法問題は縮小傾向にあります。昨年度は1問、今年はゼロと、年々言葉の問題に置き換わっているような印象です。
問5のような、登場人物の様子から分かる心情を選ぶ問題も、近年の傾向通り。
「嫉妬」「憎悪」は分からなかった受験生がいるかもしれませんね。
記述は50字、75字と長いですが、書く内容には困らないはず。
基本的に石川県公立入試において、「文章中にない部分が答えになる記述」は存在しません。
書いてある通りに書けば、正解をとれるようになっています。
ただ、50字の方はどうまとめようか悩んだ受験生もそこそこいたのではないでしょうか?
もう少し字数が多かったなら、もっと書きやすかったはず。
大問3
テーマは自然科学。
「進化」についてのお話です。
個人的には非常に興味深い文章でした。
使用されている語彙も難解なものは少なかった印象です。
解説もなく、馴染みのない言葉は「選択圧」「適応進化」「~系統」くらいでしょうか。
ただ、漢字の意味から類推することは十分可能です。
自然科学の文章に馴染みがないと、少し読みにくいかもしれません。
問題ごとに見ていきます。
問1の接続詞判別はほぼ必ず出てます。
確実に正解しておきたいところです。
大問2の「単純」の対義語を答える問題。
何年か前の模試か入試でも見たような・・・
まあ、やったことなくても問題ないでしょう。
ここからは記述が続きました。
問3、4、5と40字、30字、60字の記述。
問題1つ1つは冷静に見ていけば難しいものではありませんが、この記述の多さに焦った子は多かったかもしれませんね。
問7の、文章内容の要約の穴埋めも、50字の記述と15字以内の書き抜き。
これもさほど難しくありません。
ただ、先ほども書きましたが、大問3は全体的に記述問題が多めです。
慣れていた子はそこまで苦労しなかったと思いますが、そうではない子は大変だったと思います。
大問4
「落栗物語」は江戸時代に書かれた物語です。
江戸あたりに書かれたものは、比較的読みやすいものが多いです。
最初の、伴泰之の語りの部分が若干読み取りづらく、苦戦した子もいるかもしれません。
問1は、恒例のボーナス問題、現代語に直す問題です。
これは落とせません。
問2は、主語を問う問題。
古文は主語が分かりにくくなっているので、冷静に見極めることが大切です。
問3は、古文中の人物の様子に合うものを選ぶ問題。
意訳的な表現になってはいますが、そこまで迷うような問題ではありません。
問4も、恒例の問題。生徒同士の対話の穴埋めです。
文意がイマイチ分かってなかった子でも、ここを読むことで理解できた子も多かったのではないでしょうか。
Bは少し注意が必要だったかもしれません。
「途中で感想が変わった」とあるので、始めの感想から持ってこないといけません。
冷静によく読んで解いた子は大丈夫だったでしょう。
大問5
200字程度の作文。
テーマは「言葉の意味の捉え方」について。
資料として、「情けは人の為ならず」という言葉について、正しい意味を問うたアンケートの結果が載っています。
誤用は許さないのか、定着しつつある意味は認めるのか、など立場をはっきりさせて書けば、書くのはそこまで苦労しないはずです。
総括
全体的に、去年よりは簡単、一昨年よりは難しいかな、といった印象です。
平均点は58~62あたりになると予想。
ただ、記述が多く、慣れていない受験生にとってはしんどかったのではないでしょうか。
時間配分を間違えると、痛い目見るような内容です。
記述に慣れている受験生がどれくらいいるか、で平均点は大きく変わりそうです。
傾向として、「文章中の内容をまとめて、書かせる」と言った問題が中心です。
なので当然ですが、読解力、記述力が大切になってきます。
明日、北國新聞には問題と解答が出るはずです。
中学生1年生、2年生の子は、ぜひ一度目を通しておくことをお勧めします。
1年後、2年後の受験に向けて、問題のイメージを持っておきましょう。

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