第5回石川県総合模試 国語 レビュー その1

国語の勉強法

こんにちは、金沢市国語塾です。

今週の中頃、第5回石川県総合模試の成績が出ました。

そこで、国語の平均点や各問題についての所感を述べていきたいと思います。

まず平均点ですが、模試受験者全体の国語平均点は50.4点でした。

これは、5科目の中央値となりました。

そして、前回第4回の国語平均点47.1点より少しだけ上がりました。

3点ほど上がった理由なども考察してみようと思いますが、今回は、大問一と大問二を見ることとし、次回の「レビューその2」で、その理由を考えてみるつもりです。

それでは、各問についてです。

大問一は、いつも漢字の読み書きで、

える らす 宣誓する 潤沢 

のそれぞれの漢字の読みでした。

流石に読みは正答率が高く、一番低い潤沢で79%、他の漢字では90%以上でした。
これらの正答率は、模試受験者全体の正答率です。

次に書き取りですが、

う ける 墓穴 肉眼

の4問でしたが、驚くべきは墓穴の正答率です。

その率。なんと、27%

この問題は、

余計なことを言ってボケツを掘る。

という形で与えられていました。
という漢字を書けないというよりは、問題文からボケツの意味を汲み取れない、すなわち語彙不足から生じる低正答率だったのではないでしょうか。

このブログでも度々言っていますが、漢字練習は単漢字ではなく、「熟語で練習しなさい。」ということの大切さを再確認できる問題だと思います。

次に大問二の「文学的文章」の読解問題です。
この問題で取り上げられている文章は、山本一力「路ばたのききょう」からのものです。
この作品は、同作者の短編集「八つ花ごよみ」のひとつの短編である「路ばたのききょう」で、ジャンルとしては、歴史・時代小説というものになります。
高校入試や模試で、歴史・時代小説が題材になることはやや珍しいと思いますが、この作品は江戸時代の様子を描いたものでありながら、現代語で書かれていますので、普通の現代文読解問題となります。

ですので、今はあまり使わない尺貫法での長さや、丁稚、手代頭、たもと、内湯、などの言葉が出てくるのは仕方のないところです。
しかし、それ以外の馴染みのない言葉も含めて、ちゃんと注釈がありますので、書かれている情景・様子を読み取ることは難しくないと思えます。

少し細かく問題を見ていきます。

問1は、この文章の内容とはあまり関係ない問題で、時 草 秋 群 願の部首の画数に関するものでした。

簡単な問題なのに、正答率は28%

低い正答率となった理由ですが、問題の表現が次のようなものだったからだと思えます。

を漢和辞典で調べる時、この漢字より見出しの並びが前になっている漢字はどれか。」というような問い方です。

おそらく、不正解だった72%の生徒のほとんどが、何を問われているのか分からなかったのではないかと思います。

もちろん、部首の画数のことを問われていると分かった上で間違ってしまった生徒もいくらかはいると思いますが……

次に問2です。
これは登場人物の心情の四択問題で、高正答率でした。

問3は主人公の考えを記述する問題で、配点7点のところ、受験生平均得点が3.5点でした。
この問題は、やはり記述力が得点を左右したと思われます。

問4です。
主人公の行動の理由を四択問題にしたものです。
易しい問題だと思うのですが、正答率が64%とそれほど高くないのは、もっともらしく書いてあるけれども、本文の内容に当たらないという、四択問題特有の囮の選択肢が混ざっているからでしょう。
間違えた人は、まんまと出題者の罠にはまったことになります。

次に問5です。
「主人公の伝えたかったこと」を50字でまとめる問題です。
記述式なので、平均得点が伸びないのは分かりますが、それにしても配点6点のところ、平均1.4点とは……
要点をまとめる力不足もあると思いますが、問題の「看板を背負う」という慣用表現の意味が分からなかった人が多かったのではと推測します。
国語読解には、常識的な慣用表現の知識も重要であることを示しています。

問6は文法の品詞に関する問題で、三択問題になっていますが、みんなの苦手な文法問題なので、やはり正答率は高くなく、36%でした。
形容動詞の活用を覚えていれば簡単ですので、今一度、動詞・形容詞・形容動詞の活用の種類と活用形をおさらいしておきましょう。

最後の問7です。
この問題は、空欄への語句補充で、その語句を本文中から抜き出して補充するものです。
しかも字数指定ですので、とても簡単に問題でした。
それでも正答率は85%ですので、正解できなかった15%の生徒は、鍵となる語句を探すという読解の基本が出来ていなかったと思われます。

大問三以降は、次回で扱います。

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