こんにちは。金沢市国語塾です。
国語の点数を上げる、という話をすると、ほぼ必ずと言っていいほど聞かれるのが、
「先生、読書は点数アップに役立ちますか?」
というお話。
今日は、そんな読書について、国語塾である私たちの所見を書いていこうと思います。
読書は点数アップにはつながりにくい
もうタイトルに結論を書いてしまいましたが、読書は国語の点数アップにはつながりにくいです。
国語のテストで点数を取るために必要な力は、文章の内容を正確に理解し、答えを探してそれをまとめる力、つまり、読解力と記述力です。
この2つの力は、読書ではなかなか身に付きません。
記述はもちろんしませんし、読解についても、いちいち作者の考えがここに書いてある、とか、登場人物の気持ちはここから読み取れる、とか意識して読まないと思います。
本を元にオリジナルの問題を作ったり、要約をさせたり、ということで鍛えることはできますが、それを添削したり解説したりするのは、保護者の方にとっても負担が大きいと思います。
そうなると、もう問題集を使った方が楽ですからね。
なので、読書は得点アップに結び付きづらいのです。
読書の国語的意味
では、読書はまったく無駄なのか、と考えるかもしれませんが、もちろんそうではありません。
国語において、もっと根本的な力をつけるのに役立ちます。
3つありますので、順番に説明していきます。
1、語彙力の強化
まずは、語彙力の強化です。
本、というのは、文字だけで書かれています。
論理的文章であれば図表が、小説であれば挿絵が入っている場合はありますが、大部分は文字です。
筆者は文字の表現だけで理解を促したり、場面や情景を思い描いてもらったりしないといけないわけです。
なので、必然的に使われる語彙は多くなります。
日常会話だと「きれいだ」と一言で表現されるようなことも、筆者は様々な語彙で表現します。
つまり、日常会話で使わないような語彙がふんだんに盛り込まれているのです。
語彙というものは、普段触れないものは獲得できません。
私たちが外国語を理解することが難しいのは、普段触れる機会がなく、語彙を獲得できないからです。
日本語においても、同様です。
身の回りにない言葉は、分からないものなのです。
そういう言葉に触れさせてくれるのが、読書です。
2、正しい日本語に触れられる
次は、正しい日本語に触れられることです。
これを聞いて、
「正しい日本語って、そんなの当たり前に理解しているんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
ですが、現実はそうではありません。
試しにお子さんの国語記述の答案を見てみてください。
もしくは、100字くらいで文章の要約など、させてみてください。
正解不正解は置いておいて、正しい日本語で書けているか、見てあげてください。
ビックリするくらい正しく書けていないと思います。
これも正しく書かれた文章に数多く触れる機会がないゆえに起こることです。
このことも読書が解決してくれます。
本は、誤字脱字や表現等の間違いがないか、多くの人の目でチェックされて作られています。
ですので、必然的に正しい日本語で書かれた文章になるのです。
本に数多く触れることは、そういった文章にも数多く触れることになります。
そうなると、正しい日本語というものが自然と身に付いてきます。
正しい日本語が身に付くと、変な文を書いてしまったときに違和感を持つようになります。
なので、おかしな文章を書かなくなるのです。
正しい日本語に数多く触れる、という点で、読書はうってつけなのです。
というわけで、読書は正しい日本語の獲得につながります。
3、常識が身に付く
最後は、常識が身に付く。
これが最も重要かもしれません。
ただ、常識が足りないなんて言うと、これまた
「常識なんて身に付いているに決まっているじゃないの!!」
とお叱りの声が飛んできそうです。
ここでの常識は
世の中のものごとについて、どれだけ知っているか
ということだと思ってください。
思った以上に今の子はものごとを知りません。
そして、人は知らない世界のものごとは想像できません。
知っていること、想像ができることは理解しやすいですが、知らないことになると、とたんに内容が入ってこなくなります。
普段の生活ならそれでも困らないかもしれませんが、国語のテストではそうはいきません。
内容が頭に入ってこないのであれば、読解どころではありませんからね。
読書は、知らない世界について触れる手段の1つなのです。
読めば、自分が知らなかった世界のことが分かる。
つまり、世界が広がるのです。
世界が広がれば、その世界について理解できる。想像できる。
そうすれば、読解にもつながる。
読書は、自分の世界を拡げるためのものなのです。
読書は国語力の基礎固めにおいて重要
読書は、
・語彙力
・正しい日本語
・常識
を身に付けるうえで大切だと書いてきました。
この3つは、国語力の基礎です。
この上に、読解力、記述力という力が育っていきます。
基礎がガタガタだと、読解力も記述力もなかなか身に付きません。
ですので、読書は国語力の基礎を身に付けるうえで、非常に有用なのです。
あくまで基礎固めなので、即効性はありません。
が、長い目で見れば、国語力の醸成につながるのです。
まとめ
・読書はテストの点数には直結しない
・しかし、国語力の基礎固めには大いに役立つ
・読書を通して、土台を作っておくことが必要
読書は、自宅でできる国語力の基礎固めです。
土台がしっかりしていれば、解き方が身に付くスピードも速くなります。
maru塾でも、どのような本を読むのがいいか、アドバイスをしておりますので、困ったときはいつでもご相談ください。


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