金大附属高校入試の数学について。
金大附属高校なら私村山、得意なので村山が書かせていただきます。
このブログの「中の人」は、児玉先生だったり村山だったりしますが、今回は金大附属高校なので名前を公開させてもらいました。
では、改めて金大附属高校入試数学について。
まず、金大附属高校数学、合格者平均点は大体60点~65点前後。
過去11年の平均点が約63.25点。
※年度によっては極端に高かったり低かったりします
この点数は「合格者」平均点です。
すなわち、不合格者を含めるとまだまだ下がります。
また、合格した生徒の中にはこの点数を大きく下回る子もいます。
40点台で合格した子も過去に多数います。
次に、難易度です。
基礎レベルはほぼ出ません。
標準レベルが一番難易度の低い問題、と思ってください。
そして、標準~やや難レベルで70点を占めています。
残り30点は手の施しようのない高難易度レベルです。
今回はあくまで「合格戦略」です。
いかにして「合格点」を取るかを論じます。
間違っても「良い点数」を取ることをは論じません。
「良い点数」でなくても「合格点」を取れば合格できます。
ということで「合格点」を取るためにどうすればいいかのみ論じます。
まずは「高難易度の30点は捨てろ」です。
この30点を取るために残りの70点で失点していては残念なことになります。
ちょっとここで、私のこと、昔の生徒のこと、昔話を書きます。
私が15歳で金大附属高校を受験した時。
数学は2日目。
問題用紙は2枚あります。
・・・・・1枚目を終えるまでに45分かかりました。
なので2枚目はほぼ全く解けませんでした。
おわった・・・・・心の底から絶望しました。
しかし絶望とは裏腹に、結果は合格!
数学の点数も、ちょっと忘れましたが60点はあったと思います。
時は流れ、私は金沢大学に進学。
塾でアルバイト講師として生徒と接していました。
接していた生徒の中には、私と同じく金大附属高校受験者もいました。
毎年、金大附属高校受験が終わった当日。
ほぼ全ての受験生が私のところに来て、こう言いました。
「先生・・・・・1枚目しか見れなかった・・・・・・・」
みんな絶望感いっぱいの顔をしていました。
でも、そんな子たちからも多数合格者が出ているんです。
なぜ1枚目だけ解いて合格できたか?
もう分かりますね?
そう、当時は1枚目に標準~やや難レベルが集中して出題されていたからです。
当時、と書きました。
これは、最近は1枚目の下の方に高難易度問題が多く出る傾向にあるからです。
その代わり、最近のバージョンでは2枚目に標準~やや難レベルの問題も多く出ています。
イメージとしては・・・・・
当時
1枚目:標準~やや難60点分
2枚目:標準~やや難10点分 高難易度30点分
現在
1枚目:標準~やや難45点分 高難易度15点分
2枚目:標準~やや難25点分 高難易度15点分
大雑把ですがこんな感じです。
現在は1枚目と2枚目に色んな難易度が散っている感じです。
とはいえ。
この「標準~やや難レベル70点」が容易に取れる、という意味ではありません。
なにせ「やや難」まで入っていますからね。
基礎標準レベルを盤石にして、さらに「やや難」を積まなければいけません。
教科書や学校のワークだけでは、なかなか「やや難」の問題に集中的に多く触れることが出来ません、が・・・・・
そう、教室に置いてある「アレ」です。
「アレ」を使って慣れていく他ありません。
または、過去問を使って慣れていくか、です。
「やや難」に見えて実は「標準」という問題があります。
本質さえ見抜ければ「標準レベル」の問題になるものは何個かあります。
以前、こんなような問題がありました。
サッカーで、ドリブルしている時の速さは〇〇、ボールを持ってない時の走っている速さは△△、ゴールまで□□mあり、☆☆秒後にシュートしたとしたら、何秒ドリブルをしていましたか?
ちょっとややこしそうに見えます。
実際の問題は途中でパスをしていたりもしたのでもう少し複雑でした。
が、本質を見れば、これは「速さの連立方程式」です。
家から学校まで行くのに、途中まで走って、途中から歩いて、最後はラストすぱーどで走りました、みたいな問題と本質は同じです。
そこを見抜くことが出来れば、一気に標準レベルの問題に難易度は下がります。
こういう、本質を他の要素で覆ってデコレーションすることで難易度を上げる手法。
数学だけではなく、金大附属高校は他の問題でも使います。
そういう系統の問題を解けるようにするためには、1にも2にも「過去問で慣れる」です。
今は私立高校入試で忙しいかと思います。
が、金大附属高校を受験する子たちはその合間に過去問を解き、少しでも慣れていきましょう!
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