【分析】2026年 第1回石川県総合模試 国語を斬る

石川県公立高校入試

偏差値と人数割合

平均点:55.8点






今回の第1回石川県総合模試。

国語の平均点は55.8点でした。

ここ数年と同じく、比較的平均点の高い回となりました。

では、この55.8点という数字には、どんな意味があるのでしょうか。

まずは過去の第1回国語平均点と比べてみます。




2026年:55.8点

2025年:52.8点

2024年:59.1点

2023年:59.0点

2022年:51.3点

2021年:60.3点

2020年:55.8点

2019年:54.1点

2018年:56.6点

2017年:55.5点

2016年:58.0点

2015年:47.1点

2014年:46.7点




実は国語、第1回模試では11年連続で平均点50点超え

石川県総合模試では珍しい科目です。




平均点が高い科目で言えることは2つです。




①高得点でも差をつけにくい

②逆に点数が低いのは致命的





①について。

つまり、泉丘・二水・桜丘・錦丘の公立上位校、

および、金大附属・石川高専の国立上位校、

または、星稜A・金沢S・金沢特進・北陸学院特進の私立上位校、

金沢市外なら、小松・小松明峰・七尾・羽咋、

これらを狙う子は国語の得点が高いと予想されます。

つまり、上位校を目指すなら、国語で取りこぼすわけにはいきません




②について。

今回、40点でちょうど偏差値40でした。

国語でこれを下回る得点だった子は、

他の科目でのリカバリーがとても難しかったと思われます。

中堅校を狙う子でも、今回50点はほしいところです。

逆に40点未満だと、他の科目で相当頑張らないといけません。




正答率50%以下……半数以上の受験生が間違えた問題とは?

今回の模試で、半数以上の受験生が間違えた問題を調べてみました。

すると、ある特徴がはっきり見えてきました。

それは、「古文」で大きく失点している受験生が非常に多いことです。

まずは正答率50%以下だった問題をご覧ください。




※( )内は受験者全体の正答率です。
※記述問題・作文については次の項で解説します。

大問1(漢字)
・問1(2)「寸暇」の読み(36%)
・問2(4)「皮肉」の書き(49%)

大問3(物語文)
・問3「あれでも」が指している登場人物の様子(49%)

大問4(古文)
・問1 動詞の主語を識別(28%)
・問2 現代語訳【記号選択】(33%)
・問4 「 」が付いていない発言部分を探す(34%)
・問5A 本文に関する会話の完成【記述】(30%)




ご覧のとおり、正答率50%以下だった7問のうち、4問が古文でした。

つまり、今回の模試では古文が最も差のついた分野だったと言えます。




では、なぜ古文なのでしょうか。




石川県の入試や石川県総合模試の古文は、

難しい古語には丁寧な注釈が付いています。

そのため、決して「古文だから難しい」というわけではありません。




それでも点数が伸びない子に共通しているのは、

古文単語が頭に入っていないことです。

高校生のように古文単語帳を一冊覚える必要はありません。

まずは中学校の教科書に出てきた古文を読み返し、

重要な古文単語を一つずつ覚える。

それだけでも、古文の得点はかなり安定してきます。




一方で、現代文は比較的よくできていました。

説明文(大問2)では、正答率50%を下回った問題はありません。

今年の受験生は、説明文の読解力そのものは比較的高かったと言えそうです。

だからこそ、古文で点数を落としてしまったのは

非常にもったいない結果だったと思います。




記述問題と作文は何点取れた?受験生の平均を公開

※( )内の数値は(平均点/満点)です
※【 】は記述の文字数です

大問二(説明文)
問1 筆者の主張の理由【50字】(2.9点/6点)
問7 筆者の主張の理由【50字】(2.9点/7点)

大問三(物語文)
問4 人物の心情の理由【35字】(1.6点/6点)
問7 「仕事」の内容【50字】(2.1点/7点)

大問五(作文)
【200字程度】(4.4点/10点)




問の平均点を見て分かることがあります。

まだ記述問題で十分に得点できている受験生は少ないということです。

つまり、記述問題は今後大きく伸ばせる分野でもあります。




とはいえ、多くの受験生はまだ記述問題を最優先にしなくても大丈夫です。

まずは古文や漢字など、確実に得点できる分野を固める方が

点数は伸びやすいでしょう。




ただ、偏差値60を超えているのであれば、

記述問題対策を始めてもいいでしょう。

偏差値60前後になると、基礎問題では差がつきにくくなります。

そこで初めて、記述問題が合否を左右し始めます。




・市販の記述問題
・入試問題の過去問

など、どれでも大丈夫です。

ただし、記述問題は採点基準が細かいため、

経験のある先生に見てもらうことをおすすめします。




中3受験生が夏にやるべきこと

では最後に、夏休みの国語の勉強についてです。

「夏休み、何を勉強すればいいですか?」

という質問を毎年たくさんいただきますが、私は次の4つをおすすめしています。




① 読解問題は20題以上

夏休み中に、少なくとも大問20題は解きましょう。

1日1題程度のペースです。

国語は、知識だけでは伸びません。

文章を読み、考え、解く経験を積むことが何より大切です。




② 古文は単語と実戦練習

古文が苦手な子は、

まず教科書に出てきた古文単語の復習から始めましょう。

一方、ある程度読める子は、入試問題の過去問で実戦練習です。

古文単語が頭に入っているだけで、本文の読みやすさは大きく変わります。

らに、主語や敬語の関係を意識しながら読むと、理解がぐっと深まります。




③ 作文は10本書く

200字程度の作文を、夏休み中に10本ほど書いてみましょう。

ただ書くだけではなく、必ず添削を受けることが大切です。

作文は自己採点が最も難しい分野です。

できれば、記述や作文の添削に慣れている先生に見てもらいましょう。




④ 漢字は毎日コツコツ

漢字は「覚えるだけ」と思われがちですが、

実は一番時間のかかる分野です。

中学校卒業までに覚える漢字は約2,100字。

小学校で約1,000字、中学校で約1,100字を学習します。

漢字が苦手な子ほど、一気に覚えようとせず、

毎日少しずつ積み重ねることが大切です。

夏休みから始めれば、冬休み頃には十分仕上げることができます。




国語は、「センスの教科」と思われがちです。

でも実際には、読解にも記述にも、一つひとつルールがあります。

そのルールを知っているかどうかで、点数は大きく変わります。

今後も、このブログでは

「国語のルール」

というシリーズで、現場で30年以上指導してきた中で見えてきた読解や記述のコツを紹介していきます。

国語が苦手なお子さんも、保護者の方も、ぜひ楽しみにしていてくださいね。





※このブログ以前にも「ルール」の記事を掲載しております。もしよろしければ幾つかご覧になっていってください。

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