【国語が苦手な子へ】苦手なのは「解き方のルール」を知らないから

国語のルール

その子は兼六中学へ通う中3の男の子でした。

数学と理科はまずまず得意で、社会はマニアレベルで大好き。

しかし英語と国語の語学系が大の苦手。

そんなサッカー部の子でした。




明るい子でしたが、会話から感じることは

「この子、国語が苦手だろうなぁ・・・」

ということでした。

話を端折るので、要点が理解しにくいのです。

ちょっと不安を覚えつつ、初日の授業へ。














添削1回目は物語文でした。

さっそく端折る癖が悪い方向で出ていました。




「なぜ勝さんは泣いていたのですが?」

という問いに

「悲しかったから。」という解答。




感情を答える問題は物語文に多いです。

その際に、上のように感情だけを答える子が多い。

しかし、それだけでは不十分なのです。

その感情の「根拠」も併せて書かないといけません。

この問題を例にとるなら




「テストの点数が悪くて悲しかったから。」




と答えるのが正解です。

まずはこの子に、感情問題のルールを教えました。














添削2回目は説明文。

環境問題についてのお話だったかと思います。




記号問題はまずまず合っている。

でも、記述問題が的外れな内容でした。




「7段落の問題に対して筆者はどのように考えたか」

という問題でした。

この子の答えがなぜ的外れだったのか。それは

「筆者の考えではなくてその子の考えだったから」

なのです。




説明文の答えは、本文中に必ず書いてある。

ですから説明文の記述問題は、自分で書くというより

本文中から答えを探すことが大事になります。

しかし国語が苦手な子は「記述=作文」だと思っています。

だから自分の意見を書いてしまうのです。




その子も案の定、自分で考えていました。

「え!?記述って自分で考えて書くんじゃないんですか???」

違う違う・・・探すんだよ。














添削3回目も説明文。

「答えを本文から探す」

をしつこく伝えてから解いてもらいました。




「『これ』が指す内容を答えなさい」

という指示語の基本的な問題。




指示語の問題は、その語の前に答えがあることが多い。

なんなら直前に答えが書いてあることがほとんどです。




その子は、今回はちゃんと本文から答えを書いてくれました。

しかし、その答えはなぜか、

指示語の後ろの部分から抜き出したものでした。




「いい?指示語の問題は前の部分に答えがあるのよ。」

「ええ!??そうとも限らないんじゃないですか?」

「99%そうです!!(※1)」

「えー、そんなの知らないですよぉ。」

「はい、だから今日おぼえていってよー!」

※1
例外で指示語の内容が後ろに来ることがあります。これもまたいつかブログで書きます。




意外と基本的なルールを知らない子が多いのです。

この子も5教科で420点ほど取る子でしたが、

そういう子でも国語が苦手だとこうなのです。














添削4回目以降。

物語文と説明文を色々解いていきました。

その中で、テクニックの確認です。




「感情の根拠が抜けてる!」

「かと思ったら、こっちは感情が書いてない!!」

「キーワードで答えの根拠を探すんだ!」

「指示語は直前をまず見る!前に行き過ぎ!!」




身体にルールが染みつくまで、ビシビシ行きます。

ここでは書いていないルールもビシビシ行きます。

とにかく覚えるまでビシビシ行きました。




「えー?これで十分伝わりませんかぁ?」

「何となく伝わるけれど、これでは本番で減点だよ。」

「そんなの、伝わればいいじゃないですか。」

「ダメ、減点されない答案を作らないといけません!」

「ふえぇぇぇ・・・・国語ってめんどくさいですね。」

「はい、つべこべ言わず、次の問題!!」

「はーい・・・・・」














私の口うるさい指摘。

しかし、2週間もすると、私は何も言わなくてよくなりました。

その子の答案が安定してきたのです。




「うん、全問正解ね!」

「ありがとうございます!!」

「で、この答え、どこから見つけた?」

「えーと、問題文に〇〇って書いてあって、その似た言葉の△△がここに・・・」

「そうそう、正解よ!」




答えの根拠も答えられるようになりました。

そう、国語って、ルールを知れば案外シンプルなのです。




「せんせー、オレ、国語得意かも??」

「バカモノ!調子に乗るんじゃない!!さ、もう一問やるよ!」

「はーい」




あとは定期的に国語の演習を欠かさないこと。

こうやってこの子は国語のルールを定着させていきました。




私は、国語が嫌いな子を見ると少し悔しくなります。

本当は国語は、

「センス」

ではなく

「ルール」

でかなり点数が変わる教科だからです。




国語が苦手なお子さんほど、「センスがない」と思い込んでいます。

でも私は、そうは思いません。

正しいルールを知り、それを繰り返し練習すれば、

国語は必ず変わります。

私は、そのルールをお子さんにビシビシ叩き込みます。

コメント