こんにちは。金沢市国語塾です。
前回、国語の解法が身に付いたかを確かめる方法として、間を空けて同じ問題に取り組む、という話をしました。
一度やった問題に取り組むことで、解法が身に付いたということが分かる、というわけです。
今日はその話と関連して、テスト後の振り返りの話をします。
国語のテストの見直し。
特に記述問題については、あまりやる意味がない、ととらえられがちです。
その理由は、数学や理科、社会と違って、同じ問題が出る可能性はほぼゼロだからです。
英語については、同じ長文やリスニングが出ることはない、というところは国語と似ています。
が、文法問題がほぼ必ず出題され、さらにそこそこの得点が配分されているという点で違いがあります。
なので、見直しする理由はありますし、ちゃんと振り返りもしていると思います。
主要科目の中で一番見直しがおろそかになりがちなのが、国語です。
では、実際に意味はないのか、というとそんなことはありません。
上手く使えば、解き方習得の助けになってくれます。
そこで、今日は国語のテストの活用法をお伝えします。
ダメな見直し法
まず、活用法を説明する前に、ダメな見直し法を紹介します。
それは、答えの丸写しです。
もちろん、他科目でも丸写しは良くないですが、国語の記述問題での丸写しは他教科のそれよりずっと悪いです。
なぜなら、全く意味がないから。
他教科であれば、書くことで暗記につながるなどのメリットは多少あります。
ですが、国語においては本当に無意味です。
先ほども書きましたが、国語は今後、同じ問題がテストに出される可能性はほぼゼロです。
なので、同じ問、同じ答えになる可能性ももちろんありません。
答えを覚える意味がないのです。
にもかかわらず、多くの子は答えを写すだけで終わっています。
意味がない、と思ってテキトーに写しているだけ、という子も多いと思います。
一方で、どうしてよいのか分からず、とりあえず答えを写している、とう子もいるでしょう。
とにかく、もしお子さんが答えを写して見直しを終えているなら、即刻やめさせましょう。
テストの活用法
ここからは、どのように見直していけばよいか、書いていきます。
ステップ別に分けていきましょう。
ステップ1、答えを見る
まずは、答えを見ましょう。
特に全く分からなかった、全然書けなかった、という子は答えを見てしまった方が良いです。
残念ながら、まだあまり解き方が身に付いていない証拠です。
なので、まずは正しい答えを確認して、どのように書けばよいのかをつかんでいきましょう。
ステップ2、問題文から答えを探す
次のステップは、先ほどの答えが、文章中のどこから引っ張ってきたものかを探して、線を引きましょう。
普通なら、文章中から探してから答えを書きますが、その逆をたどるわけです。
実はこれが、文章中から答えを探す練習になります。
問題を解くうえでは、設問からキーワードを見つけ、文章中から探し出す、という作業が必要です。
キーワードが分かってさえいれば、文章中から答えを探すだけになります。
国語において、答えを探す力は不可欠です。
その力をつけるための練習につながるのが、このステップです。
ステップ3、自分で書いてみる
答えの箇所に線を引けたら、最後のステップです。
その引いた線を頼りに、もう一度自分で書いてみましょう。
言わずもがな、これは記述の練習です。
答えの箇所を見つけた後は、設問に合わせてまとめる、ということが必要です。
実際の問題は、文字数制限があったり、穴埋め形式になっていたり、使用しないといけない語句があったり、と様々な条件があります。
その条件に合わせて、文章を要約する必要があるわけです。
自分でもう一度まとめて、書いてみることが、要約力を鍛えるトレーニングになります。
書いた後は、もちろん確かめましょう。
自分で書いた答えと、模範解答とどこが違っていたか。
あっていれば、オーケーです。
間違っていれば、どこが違っていたのか、必ず確認しましょう。
ある程度国語ができる子や、途中点がもらえている問題は、いきなりこのステップから入っても大丈夫です。
記述は、書かないと上手になりません。
書く機会を増やすために、テストも利用しましょう。
まとめ
ほとんどの子が、ただ答えを写すだけになっている国語テストの見直し。
上手く使えば、答えを探すこと、書いてまとめることの練習になります。
こういう積み重ねで、差は広がっていきます。
まずは今回のテストから、始めていきましょう。
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