こんにちは、金沢市国語塾です。
昨日は公立入試における、漢字採点について書きました。
統一テストも、かなり厳しく見られる傾向があります。
とめ、はね、はらいなど、普段から意識して書くようにしましょう。
今日は、統一テストの漢字問題の傾向について、話していこうと思います。
以前も少し触れましたが、大問1の読み書き以外にも数問出ることが多いです。
それらの問題を含めて、傾向と対策を書いていきます。
問題構成
まずは、どんな問題が出ているのか
直近3年分、第1回、2回両方紹介します。
※いったん簡単に載せておきます。後日、それぞれの問題も追記します
令和6年度
第1回
読み 汚濁 繁殖 寂しい 執る
書き ウンチン ユウラン オギナう スクう
その他 熟語の構成 書き順
第2回
読み 均衡 座礁 誓う 著しい
書き コウドウ シュウシュク アワてる トモナう
その他 部首名 総画数
令和5年度
第1回
読み 溶岩 雄弁 鈍い 朗らか
書き ユウビン チュウセイ フルう タつ
その他 総画数 書き順
第2回
読み 旋律 巨匠 薦める 報いる
書き オウフク キソク アワい マネく
その他 部首名 書体 熟語の構成
令和4年度
第1回
読み 功績 柔和 懲らしめる 速やか
書き スイイ ジョキョ ツトめる キズく
その他 総画数 熟語の構成
第2回
読み 起伏 鋳造 崩れる 省みる
書き コクソウ ジュウダン オサめる ヤサしい
その他 部首名 熟語の読み 書き順
書き取りについて
読み書きについては、そこまで難解なものは出ていません。
日頃からコツコツと覚えている子にとっては、特に難しくないはずです。
この3年間については、同音異義語がある問題は少ないです。
引っ掛かりやすいのは、令和5年度第1回の「タつ」、令和4年度第2回の「オサめる」「ヤサしい」くらいでしょうか。
ただ、近年あまり出ていないからと言って、油断は禁物です。
それぞれ使い分けられるようにしておきましょう。
ちなみに、書き取りで出題される問題は、小学生で習った漢字までです。
というのも、中学生における国語の指導要領では
・常用漢字の大体を読むこと
・学年別配当漢字1026字(小学校で習う漢字)を文や文章の中で使い慣れること
が求められているためです。
ですので、統一テストや公立入試では、中学生で習う漢字については出題されることはまずありません。
今後、指導要領が変われば、出題されるかもしれませんね。
その他の問題
大問2、3に出題されている、漢字に関する問題について、書いていきます。
問題の紹介で、「その他」欄に書いてあるものです。
直近3年では、ざっくり分けて6種類出ています。
・指定漢字の部首名を答える問題
・指定された画数が何画目なのか答える問題
・指定漢字の総画数と同じ画数の漢字を選ぶ問題
・熟語の構成を答える問題
・熟語の読みの種類(重箱、湯桶など)を答える問題
・行書で点画の省略が起こる漢字を選ぶ問題
これらのうちから、毎回2~3題は出題されています。
部首、書き順や画数、熟語の構成の問題は頻出ですね。
ただ漢字を覚えるのではなく、部首、書き順もしっかりと確認しておきましょう。
総画数は数えるだけなのでそこまで難しくはないですが、選ぶ漢字は行書で書かれているので、点画の省略には気を付けましょう。
熟語の構成も間違える子が多い印象です。
類似問題はよく練習しておくとよいです。
配点、まとめ
漢字の問題、配点はそれぞれすべて2点ですので、合計で20~22点は出題されています。
漢字だけで20点分は確保できる、ということです。
記述問題は得点するのが難しく、どうしても伸ばしにくいので、この20点はものすごく大事です。
出来る限り完答して、国語の点数を伸ばしましょう。
以前も書きましたが、漢字は毎日の積み重ねが大事です。
統一テストまではちょうど1か月となりましたが、今日から毎日コツコツと覚えるだけでも大きく変わるはずです。
もちろん、早くから始めるに越したことはありません。
中学2年生以下の子も、今からコツコツと覚えていきましょう。


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