国語塾ですが、ちょっとだけ数学の話を…

先日、生徒から受けた質問内容に、「なるほど、それで混乱するのか。」と思ったことがあったので、国語塾ではありますが、もちろん他の教科も教えているのでちょっと紹介します。

次の二式を見てください。

     $a-(2b-3c)=a-2b+3c$  ……(1)

     $a-(-2b-3c)=a+2b+3c$ ……(2)

(1)式も(2)式も正しいですよね。
ところが、(1)式は解るけど(2)式は納得いかないと。

おそらく、おそらくですが、(1)式と(2)式に共通している$a$の後の$-$が(2)式では無くなったいることに納得できないのだと思います。

$-$という記号は、ふたつの意味で使われます。
ひとつは減算記号として、もうひとは負の数を表す符号としての役割です。
これは$+$記号にも言えることですが。

つまり、$a$の後の$-$を減算記号として捉えたとき(まあ本当にそうなのですが)、(2)式では減算が加算に変化したことに納得いかないのだと思います。

とは言うものの、$-3c$の処理については納得しているので、逆にこちらが混乱しそうですが…。

ということで、次の様に説明し、円満解決しました。

     $a-(-2b-3c)=a-(-2b)-(-3c)=a+2b+3c$

少しでも納得いかないことは、どんな些細なことでも良いので、必ず質問するよう指導しています。
それ故の質問であったかと思います。

それでは、また。

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