漢文 書き下し文 ⇔ 訓読文

国語の勉強法

金沢市の国語塾、maru塾です。

定期テスト直前です。
みんな、学校から直行するので、すぐに席が埋まってしまいます。
まあ、直行組がほとんどなので、テストが近くなくても早くに席は埋まるのですが…

さて、maru塾では定期テスト対策として教科書準拠の国語テキスト教材も導入しています。

中3生は、今期のテスト範囲に漢文が含まれる生徒が多いので、みんなこぞってその部分をこの教科書準拠のテキスト教材で勉強しているところです。

さてその中に、「書き下し文を参考にして白文に送り仮名と返り点を付けなさい。」という内容の問題があります。

そんな問題を解くとき、よくある間違いについて2点ほど。

  • 送り仮名を現代仮名遣いで書いてしまう
    書き下し文は歴史的仮名遣いで書かれていますので、白文に送り仮名を付けるときは、書き下し文の「ひらがな」で書かれてる送り仮名をそのまま「カタカナ」にして白文に付ければ良いのですが、何故か、現代仮名遣いにしてしまう間違いを良く見ます。
    逆の、訓読文を書き下し文にするときに現代仮名遣いにしてしまう間違いは、これ以上の頻度で見かけるのは言わずもがなです。
  • 一レ点を使うところ、レ点だけ付けてしまう
    一レ点を使わずに、強引に一二点で読ませようとしたり、それにレ点を混ぜて付けているのもよく見ます。
    いずれも、その間違って付けた返り点の通り読むと、書き下し文のようにならないか、あるいは破綻しているかです。

念のため、返り点の原則を並べておきます。

  1. 基本法則
    ✧ レ点 : 一文字だけ返って読みます。漢字の左下に「レ」の字を小さく書きます。
    ✧ 一・二点 : 文字以上返って読む。漢字の左下に「一」と「二」の点と書きます。
    ✧ 上下点 : 一・二点を挟んでさらに返って読む。一・二点の上の点と、下の点と書きます。
  2. 発展法則
    ✧ 一レ点、上レ点 : 一点とレ点、上点とレ点は合体可能です。
    ✧ 熟語 : 熟語に返り点をつける場合は、2つの文字の間に返り点を入れます。

この記事で扱った一レ点は、発展法則になりますから、割と難しいかもしれません。

中間テスト範囲に漢文がある生徒は、漢文のルールを再確認しておいてください。

それでは、また。

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