本文の線引について 本日の国語読解添削 その4

国語読解塾

雨が降るとまだまだ寒いGW前ですが、今日も国語読解添削、やります。
まず、いつものように添削前の答案です。

選択肢問題ばかりですね。
少し見難いですが、何かお気付きでしょうか。
タイトルにヒントがありますので、たぶんお分かりでしょう。
では、添削後です。

おや、全問正解ですね。
添削もしてありません。
では何故これが俎上に?
文章部分を少し拡大してみましょう。

分かりますか?
問題文章本文のところが綺麗です。
良い意味で綺麗と言っているのではないことは当然です。
そうです、タイトルで伏線を張った「線引き」等がまったくなされていません。
正解だったので添削されていませんが、ちょっとでも間違っていたなら、赤ペンで真っ赤に染まる答案です。

ここで、やっと本日の論題「本文の線引きは必要か」です。
本文の線引きはすべきか否かについては、意見が分かれるところでしょう。
しかし不要だと言う意見は少数派だと思います。
統計をとったわけではないので正確な比率は分かりませんが、「線引きなど不要だ」と言う国語の先生をあまり知りません。

もちろん、闇雲に線を引けば良いということではありません。
実際、生徒の答案で本文のほぼ全文に線が引かれているものを見たことがあります。
それだと、後から見返したときに、どこが重要か分かりにくいというのはあると思います。
がしかし、それでも本文を丁寧に読み込んだ痕跡は見て取れます。

答案の本文部分は他者に見せるためのものではありませんので、解いている本人が識別できればそれで良いわけで、美しく線引きする必要はないです。

逆に本文が真っ白(綺麗)でも、解いている本人が内容をすべて把握していて、加えて記憶力が良くて、線引きした線が邪魔になるという非凡人は不要です。

我々凡人は、本文を読むとき、

文意を理解しながら意識的に線引きする

というのが国語読解上達の定石だと思います。

それでは、また。

コメント