こんにちは。
今日は第3回ROT添削です。
前回と同じものを使っていますが、今回は(4)の解説を。
まず、目を向けるべきは、問の
「『・・・であり、・・・』という形で~」
の部分。
答え方のルールなので、必ず守らないといけません。
こういったルールは守らないと0点です。
書く前に指定のルールは必ずチェックしましょう。
ただ、今回において、分かるのはルールだけではありません。

この部分から、書くべきことは2つある、ということまで分かります。
「・・・であり、・・・」と「、」で区切られています。
「、」読点は文を分け、正しい意味を伝えるために打たれます。
ということは、「・・・であり、」の前後で文を分けることができるはずです。
なので、「・・・であり、」の前で1つ、後で1つ書く必要があると分かるわけです。
次に注目すべきは、問の「『学び』とはどのようなものか」という部分です。
実は、よく似た問いかけが文章中にあります。
印もありますが、4段落目。「そこで、改めて~」から始まる段落です。

4段落目、
「『学ぶ』って、いったいどういう意味だ?」
という文がありますね。
この文があるので、「ここから学ぶことの意味について書いてあるんだな」ということが分かります。
なので、今回はこの後の文章をまとめるのが正解です。
ここまで理解したうえで、本文に目を通していきます。
答えが書いてあるのは、「新しく体験したことが~」から始まる5段落と、「『学び』のプロセスは~」からスタートする6段落です。
ただ、この段落もそこそこ長いので、どう書こうか迷った方も多いと思います。
ここで1つ覚えておいてほしいことは、
段落の要点は最初か最後にある
ということです。
今回の2つの段落も、最後の文を見てください。
5段落・・・「簡単に言うと、『学び』とは体験から~」
6段落・・・「だから、『学び』というのは、静的で~」
というように、それぞれの段落のまとめとして書かれています。
ここで問いを思い出してください。
学びとはどのようなものか?という問いでしたね。
この最後の文が、まさに問の答えになっていることがよく分かると思います。
ですので、模範解答は
体験から新しい何らかの知識を導き出す心身の営みであり、動的で情的な、人間にとってうれしい営み。
となります。
今回の問題のように、読解において、本文ばかりを読んでいても仕方ないです。
むしろ、設問にこ読解のヒントがあふれています。
国語が苦手だと思うのであれば、設問をじっくり読むところから始めましょう。
コメント