こんにちは、村山です。
本日は遅ればせながら、第1回総合模試分析を。
まず、志望校別平均点のデータを。
()内は平均偏差値です。
泉丘理数科 350.7点(65.6)
金沢大附属 316.3点(61.2)
小松理数科 313.2点(60.8)
泉丘普通科 313.1点(60.8)
七尾理数科 278.1点(56.2)
七尾文フロ 273.0点(55.5)
二水 270.1点(55.2)
小松普通科 266.0点(54.6)
七尾普通科 260.0点(53.7)
桜丘 238.7点(51.1)
平均点 230.5点(50.0)
錦丘 211.0点(47.5)
小松明峰 189.7点(44.7)
金沢西 186.2点(44.3)
野々市明倫 165.9点(41.6)
受験者数は1878人でした。
県内の中3生が約9500人ですので、20%近くの中3生が受験したことになります。
毎年、入試の平均点は野々市明倫と同じになることが多いです。
が、今回の全体平均を見ると、錦丘志望平均を上回る結果に。
このことから、今回の模試において、母集団のレベルが入試よりも高いことがうかがえます。
そのレベルが高い母集団で、平均点が230点というのは、かなり低い平均点です。
ですので、なかなかに難しいテストだったといえるのではないでしょうか。
次に、各科目の平均点を。
国語 59.1
数学 34.5
英語 50.6
理科 43.8
社会 43.2
数学の低さに隠れていますが、理科社会もかなり低いです。
一方、国語はかなり高いです。
こうなると、
「国語って簡単なんじゃない?」
「勉強しなくても点数取れるのでは?」
と思う方がいるかと思います。
確かに、全く勉強しなくても、ある程度の点数はとれると思います。
実際、入試においても、他の科目より平均点が高いことの方が多いです。
漢字など得点しやすい問題が必ず出題されることや、作文や記述問題で途中点を取りやすいことが、非近点が高くなりやすい要因です。
他の科目だと、公式だったり語句だったりを覚えていないと話にならないので、そういう点では、国語は点数を取りやすい科目と言えるのかもしれません。
ですが、上位校を目指す場合は話は別です。
下に、泉丘高校普通科志望の、科目別平均点と全体の平均点との差異を書きます。
ご覧の通り、平均点との差が一番小さいのが、国語です。
つまり国語は、高得点をとるのが一番難しい科目なのです。
この平均との差ですが、国語以外の4教科は、回が進むごとに大きくなっていきます。
昨年度の第6回、第7回あたりでは、国語以外は全体平均+20点を超えてきました。
ですが、国語だけはあまり変わらず、+12~13点ほどに留まることがほとんどです。
なので、国語が得意なだけで相当なアドバンテージになります。
勉強しなくてもそれなりに取れるが、勉強してもなかなか上がらない、それが国語という科目です。
ここからは高校別に目標偏差値も書いていきます。
私の主観や経験則が多くなるので、その点はご了承ください。
また、あくまで私個人の分析であり、合格を保証するものではありませんので、悪しからず。
泉丘高校普通科
目標偏差値 66
上記の平均点、313点はあくまでボーダーライン、合格率50%ととらえてください。
偏差値でいうと、61~63ほどの子は、現時点では当落線上にいると思っていた方がいいです。
合格安全圏なのは偏差値66以上と考えています。
例年、これ以上の偏差値をコンスタントに取れている子は、ほぼ合格できています。
ですので、泉丘普通科志望であれば、偏差値66を安定して取ることを目標にしましょう。
泉丘理数科
目標偏差値 70
理数科は募集人数が少なく、人気にも左右されますので、年によってボーダーは変わります。
ただ、これまでの経験から見ると、偏差値70は欲しいところです。
過去の塾生を見ても、理数科に合格した子は、偏差値70以上で安定していた子がほとんどです。
泉丘理数科志望であれば、まずは偏差値70を目指しましょう。
二水高校
目標偏差値 62
上記の平均点は270点、偏差値55ですが、この点数だと厳しいです。
個人的には、偏差値60を切ると危ないと感じます。
62を超えると、安全圏でしょうか。
このあたりを安定して取れるようになれば、二水高校合格レベル以上の力がついた証です。
ですので、まずは60を超えること、さらに62以上取ることを目標に。
桜丘高校
目標偏差値 60
桜丘高校は、年によっては二水高校とボーダーラインの点数がほとんど変わらないこともあります。
昨年度も、確認できている限りでは、合格最低点はほぼ変わりませんでした。
もちろん、高校によって記述問題等の採点基準が変わってきますので、桜丘と二水の差がなくなった、というわけではありません。
ですが、確実な合格のためには、二水高校合格レベルに準ずる力が必要なのは間違いないです。
元々人気の高校で、倍率も高くなりやすいです。
桜丘が志望校であれば、模試偏差値60以上を目指しましょう。
金大附属高校
目標偏差値 65
金大附属高校はちょっと判定が難しいです。
金大附属中学校からの進学者や、公立中からの附属人気に左右されやすいからです。
年によっては
ただ、偏差値65を安定して超えていれば、合格可能性は十分に高いかと思われます。
ですので、金大附属高校の受験を考えているならば、まずは65を目指しましょう。
最後に。
上記の基準は、あくまで目安です。
今回の模試で超えていたからと言って合格できるわけではありませんし、逆に足りていなかったら合格できないわけではありません。
結果や判定に一喜一憂していてはいけません。
あと何点必要なのか。
どの問題を取れれば目標に届くのか。
冷静に分析し、夏期講習に向けての課題を洗いだしましょう。
模試は自分の現在地を把握するためのものです。
結果から得た課題を克服するために、この夏頑張っていきましょう。
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